特定非営利活動法人 日本免疫学会

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日本免疫学会賞 第1回(平成10年)受賞者

「ケモカインSDF-1/PBSFの生理的病理的役割に関する研究」


長澤 丘司

(大阪府立母子保健総合医療センター研究所)

<業績評価の内容と受賞理由>

長澤氏は、B前駆細胞の造血を支持する微小環境因子PBSF/SDF-1を同定した。そして、PBSF-1/SDF-1欠損マウスを作成し、PBSF-1/SDF-1がB細胞増殖に必須のサイトカインであるとともに、造血細胞の骨髄への移住定着に関与するサイトカインであるサイトカインであることを同定し、さらにPBSF-1/SDF-1欠損が心室中隔欠損をもたらすことを発見した。そしてPBSF-1/SDF-1の受容体であるCXCR4のクローニングと欠損マウスを作成して、PBSF-1/SDF-1が消化管血管増生に必須な分子であることを明らかにした。一つのサイトカイン分子とその受容体の概念から、免疫系の分化・形成のみならず、造血細胞の定着、臓器形成、器官形成に新しい概念を提供したことは、日本免疫学会賞の選考基準を十分満足するものである。