特定非営利活動法人 日本免疫学会

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日本免疫学会賞 第5回(平成14年)受賞者

「IL-7レセプターによるリンパ球抗原受容体遺伝子の組替え制御機構の研究」


生田 宏一

(京都大学ウイルス研究所)

<業績評価の内容と受賞理由>

生田宏一氏は「IL-7レセプターによるリンパ球抗原受容体遺伝子の組替え制御機構」の研究を一貫して推進している。初期の研究業績として挙げられるTCR hypermutationの欠損の証明や造血幹細胞の精製純化法の確立とγδT細胞の発生時期の解明は極めて質の高い研究成果である。また最近のIL-7によるStat5活性化を介したヒストンアセチル化とTCRγ遺伝子の組み換え誘導機構の関連性を示した研究は、T細胞の生成と分化におけるIL-7の新たな機能的役割を解明した研究として高く評価できる。すなわちIL-7がγ鎖の再構成を誘導するという大胆な仮説を証明し、その分子メカニズムをクロマチンリモデリングの解析で成功させている。サイトカインシグナル伝達とクロマチンの構造変化の研究は、今後、細胞系列決定や機能発現の制御機構を解明していく上で不可欠なアプローチであり、将来の発展も大いに期待される。