特定非営利活動法人 日本免疫学会

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日本免疫学会賞 第17回(平成26年)受賞者

「免疫難病の克服に向けた免疫調節の維持・破綻機構に関する研究」

受賞者写真
安友 康二氏(やすとも こうじ)

(徳島大学)
<研究評価の内容と受賞理由>
安友氏は、「NotchシグナルによるTリンパ球の分化・活性化制御機構の解明」において世界的な研究業績を次々とあげるととともに、小児科医のバックグラウンドを生かして「家族性に発症する自己免疫疾患や自己炎症性疾患など免疫難病の原因遺伝子の同定」を精力的に推進し、ヒト免疫学の発展に多大な貢献をしている。 従来、胸腺内でのTリンパ球の分化に重要であると理解されていたNotchシグナル系が、実は成熟Tリンパ球やNK細胞のエフェクター機能をも制御していることをはじめて明らかにし、さらに消化管マクロファージの機能制御への寄与も解明し、「Notchと免疫細胞の機能制御」研究の先駆者として、この分野を牽引している。一方、免疫難病患者の遺伝子解析を進め、DNA分解酵素の遺伝子変異に起因する全身性エリトマトーデスの症例ならびに免疫プロテアソームの遺伝子変異に起因する自己炎症性疾患の症例を世界に先駆けて発見し、ヒト免疫系の恒常性の維持機構とその破綻による免疫難病発症機構の解明に強いインパクトを与えた。このように、マウスを用いた基礎的免疫研究とヒト免疫疾患の研究を両輪とした研究スタイルは極めて重要かつ強力であり、今後のさらなる研究の発展が大いに期待される。