特定非営利活動法人 日本免疫学会

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日本免疫学会ヒト免疫研究賞 第2回(平成27年)受賞者

「ヒトT細胞の抗原認識と免疫応答の解析:その疾患感受性解析と免疫療法開発への応用」

受賞者写真
西村 泰治氏(にしむら やすはる)

(熊本大学)
<研究評価の内容と受賞理由>
 西村泰治博士は、1980年代から、HLA多型によるヒトの免疫応答性と疾患感受性の個体差の形成に関する研究において優れた研究成果をあげてきた。中でも、A群β溶連菌由来の抗原に対するヒト末梢血T細胞の免疫応答の個体差が、HLA遺伝子多型によるものであること、HLA-DP対立遺伝子を日本人で初めて同定し、その対立遺伝子頻度が白人とは大きく異なること、またHLA-DQ分子がMHCクラスII分子として抗原提示機能を有し、これはHLA-DR分子とは異なる機能的特徴を有することなどを明らかにし、世界的にこの研究領域をリードしてきた。これらの研究は、自己免疫疾患の自己抗原やがん抗原の同定とその機能解析の研究に引き継がれ、自己免疫疾患感受性や腫瘍免疫療法の研究に発展してきている。このように、西村博士は、HLAの研究を中心として、一貫してヒトの免疫学研究を推進し、この領域で顕著な業績をあげ、世界を牽引してきた。
 これらの理由から同博士を第2回日本免疫学会ヒト免疫研究賞受賞者とした。