特定非営利活動法人 日本免疫学会

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日本免疫学会ヒト免疫研究賞 第4回(平成29年)受賞者

「発作性夜間ヘモグロビン尿症の発症メカニズムの解明」


木下 タロウ 氏

(大阪大学微生物病研究所 寄附研究部門)
<研究評価の内容と受賞理由>
 木下タロウ博士は、1993年に発作性夜間血色素尿症(PNH)の原因遺伝子としてPIGAを発見し、以後PNHの発症機構およびその治療法開発について優れた研究成果をあげてきた。PNHの発症機構に関して、PNHではPIGAの体細胞突然変異によってGPIアンカー型タンパク質の発現が欠損した多能性造血幹細胞ができることがその病因であることを見出した。また、GPIアンカー型タンパクの生合成に関わる20を越える遺伝子群を同定し、PIGA変異がすべてのPNHの発症に関与することも明らかにした。これら一連の研究成果は、PNHに対する抗C5抗体療法の科学的根拠となった。
 このように、木下博士はPNHの原因遺伝子の同定を契機として、PNHの病態発症機構から治療法の開発研究に関して顕著な業績をあげ、世界的にPNH研究領域をリードしてきた。
 以上の理由から同博士を第四回日本免疫学会ヒト免疫研究賞受賞者とした。