- 1.理事会だより
平成26年度臨時理事会が平成26年2月12日に東京医科歯科大学M&Dタワー会議室にて開催され、平成26年2月27日の郵送による持ち回り理事会にて、以下の通り3月11日に承認されました。
議案として
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第1号議案
学術集会英語化について
1月24日に開催された学術委員会での検討結果を踏まえ、議論をし、資料(学術委員会議事録、学術集会参加登録&発表数(第35~42回) 一覧、第42回学術集会報告書及びアンケート結果)を基に、審議した結果、以下のとおり、さまざまな意見が出されました。- 学術集会の使命(mission)をグローバル化の推進とするならば、英語化すべきである。したがって、学会として、学術集会の使命を議論する必要がある。
- 学術集会の使命が、日本の免疫学研究の質の向上を図る点にあるならば、あえて英語にしなくても良い。
- Immunology を Science として発展させるには、英語化が必要である。
- ワークショップを英語化するのであれば、投稿時に、口頭発表かポスター発表を選択できるようにし、英語発表が困難な発表者への配慮が必要である。
- アンケート回答の多くがワークショップでの英語化による質疑の質の低下を重要視しており、質疑応答の英語は柔軟に適応すべきである。
- 従来のワークショップの数を減らして、質をあげるべきである。
- ワークショップを英語化するのであれば、研究の質の高い演題に限定して、発表の質を担保するのが良い。
- 臨床系の参加者が減少した理由は英語化ではないであろう。臨床医の参加を促すためには、学術集会に参加するメリットを作り出す必要がある。
- 現在は、学術集会英語化への過渡期として捉え、英語化へのロードマップ(長期計画)を作成し、会員に案内すべきである。
- 英語討論の質の向上のためには、討論をサポートするための座長の能力の向上が望まれる。
これらの意見を基に、以下のとおり、学会としての学術集会英語化の方針を決定しました。
- シンポジウム:従来通り英語
- ワークショップ:発表は英語とする。 質疑応答*については要項に記載しない(*座長の裁量により、例外的に日本語も認める。これについては、座長依頼の際に連絡する。)演題募集要項、ホームページ等にその旨、案内する。
また、演題投稿の際に、投稿者が口頭発表かポスター発表の希望を選択できるようにする。 - ポスター:従来通り英語
- Overview Talk:実施するかどうかは、ローカルの実行委員会の意向によるが、行うとすれば「英語化」でお願いする。
- 教育講演:学術委員会のオーガナイズでイントロダクトリーコースのような「教育講演」をワークショップに組み込み、日本語で行ってはどうかとの提案が承認された。
- 企業セミナーは企業の意向を尊重して、従来通り企業が日英を選べることとした。
- 学術集会の公用語を英語と表記するのは、時期尚早なので、演題募集要項等には記載しない。
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第2号議案
岸本忠三・若手研究者育成プロジェクト(仮)推進委員会 承認について
審議の結果、以下のとおり、承認されました。- 委員会名称を「岸本忠三・若手研究者育成プロジェクト推進委員会」とする。
- 委員会の構成は以下のとおりとする。
[委員長]
菊谷 仁
[委員(役職指定)]
理事長(斉藤 隆)、総務委員長(三宅 健介)、財務委員長(石井 直人)、学術委員長(中山 俊憲)、国際交流委員長(小安 重夫)、指名委員*(稲葉 カヨ)
*指名委員は、理事長指名とする。 - 委員の任期は、各役職の任期と同じとする。指名委員の任期は理事長の任期と同じとする。
- 規定については、委員会発足後、委員会に一任する。但し、定款及び細則に準ずる。
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第3号議案
学会の種々賞の設置 承認について
前回理事会での議論を踏まえ修正部分を確認しました。議論の結果、以下のとおり承認されました。- ヒト免疫研究賞
- ヒト免疫研究の推進を目指し、当該分野で顕著な業績を挙げた研究者を顕彰する。
自薦および名誉会員・功労会員・評議員の推薦。 - 対象:1名(日本免疫学会会員歴5年以上の正会員)
- 選考:賞等選考委員会
- 賞金:30万円(BDサポート)
- 表彰:総会にて表彰する。
- ヒト免疫研究の推進を目指し、当該分野で顕著な業績を挙げた研究者を顕彰する。
- 女性免疫研究者賞
- 免疫学での女性研究者の活躍・促進を奨励するため、顕著な業績・貢献を挙げた女性研究者を顕彰する。
自薦および名誉会員・功労会員・評議員の推薦。 - 対象:1名(女性・日本免疫学会会員歴5年以上の正会員)
- 選考:賞等選考委員会
- 賞金:30万円(免疫学会)
- 表彰:総会にて表彰する。
- 免疫学での女性研究者の活躍・促進を奨励するため、顕著な業績・貢献を挙げた女性研究者を顕彰する。
- ベストプレゼンテーション賞
- その年の学術集会のワークショップ・ポスター演題での発表で極めて優れたものを表彰する。
- 対象:全てのワークショップ・ポスター発表者 30名以内
- 選定:コーディネーターが 座長と相談の上、担当カテゴリー毎に1名を選定する。
- 賞金:総額30万円 (Mucosal Immunology Societyは1名に雑誌の一年間購読offer) (BioLegend および Mucosal Immunology Societyサポート)
- 表彰:学術集会終了後、ホームページおよびニュースレターにて行う。
また、以下の条件を追加する。 - 日本免疫学会賞歴代受賞者は上記1~3の対象にならない。研究奨励賞歴代受賞者は上記3の対象になれない。
- 上記1,2の募集については、学会賞及び研究奨励賞の応募締切日(5月31日)と同じとする。
- 学会賞、研究奨励賞と上記1,2の同時の応募については、受付けることとする。
- ヒト免疫研究賞
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その他
認定NPO法人としての Fund Raising について
認定NPO法人としての Fund Raising について具体案を考えるべきとの提案がなされ、審議の結果、以下のとおり、今後の対応策について確認をしました。- 財務委員会に副委員長などの委員を増員し、Fund Raising についても議論する。
- アウトリーチ活動とFund Raising の兼合いで、寄付金目標額を設定し、次回理事会に諮る。
- 2.学術集会について
第43回日本免疫学会学術集会は平成26年12月10日(水)から12日(金)まで、湊長博会長のもと国立京都国際会館で開催される予定です。
- 3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
- L'Oreal-UNESCO 女性科学者賞
京都大学大学院生命科学研究科 生体応答学分野 稲葉 カヨ 氏
(叙勲、受賞された方は事務局men-eki@s3.dion.ne.jpへご一報下さい。)
- 4.ホームページ活用のお願い
日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用して頂くことを願っております。
会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。
(事務局men-eki@s3.dion.ne.jpへご連絡下さい。)
文責: 総務委員会 委員長; 三宅健介、 副委員長; 樗木俊聡