2020年10月22日(木)の会務報告

1.理事会だより

 2020年度第3回理事会が2020年9月8日に東京大学医科学研究所(Zoomミーティング)にて開催され、2020年9月14日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり9月23日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案
    理事長推薦理事候補(総務委員会委員長、財務委員会委員長)について、総務委員長に竹内 理氏、財務委員長に長谷耕二氏が満場異議なく承認されました。任期は、共に、2021年1月1日から2022年12月31日迄です。
  2. 第2号議案
    理事長代理として、優先順で竹内 理氏(総務委員会委員長)、長谷耕二氏(財務委員会委員長)が満場異議なく承認されました。任期は、共に、2021年1月1日から2022年12月31日迄です。
  3. 第3号議案
    2021年1月から任期の始まる賞等選考委員会、学術委員会の交代委員が理事による選挙の結果、決定・承認されました。
  4. 第4号議案
    総務委員会、財務委員会、国際交流委員会、出版委員会、岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会、「きぼう」プロジェクト選考評価委員会、教育推進委員会、広報委員会、科学コミュニケーション委員会、研究構想推進委員会委員の次期(2021年1月1日~2022年12月31日)委員が、満場異議なく承認されました。
  5. 第5号議案
    第23回(2020年)日本免疫学会賞は、竹内 理氏 「自然免疫による病原体認識とその制御機構の解明」と、長谷耕二氏 「粘膜免疫応答の制御機構の解明」の2名に決定しました。
    第7回 日本免疫学会ヒト免疫研究賞は、金井隆典氏「腸内細菌による免疫・神経反射の臓器関係破綻によるヒト消化器免疫疾患の病態の解明」に決定しました。
    第7回 日本免疫学会女性免疫研究者賞は、三宅幸子氏「インバリアントT細胞を介した炎症性疾患制御に関する研究」に決定しました。
    第15回 日本免疫学会研究奨励賞は、以下の5氏に決定しました。(五十音順)
    ・香山尚子氏 「自然免疫細胞によるT細胞活性制御を介した腸管恒常性維持機構の解明」
    ・河野通仁氏 「自己免疫性疾患におけるT細胞細胞内代謝の役割」
    ・寺尾知可史氏 「臨床応用を見据えた免疫疾患・形質のゲノム解析」
    ・丸橋拓海氏 「抑制性免疫補助受容体LAG-3による自己反応性ヘルパーT細胞制御機構の解明」
    ・三上統久氏 「安定で効率的な制御性T細胞の作製法開発」
  6. 第6号議案
    以下のとおり日本免疫学会賞受賞者への助成金(1,000万円)の新設が、満場異議なく承認されました
    ・日本免疫学会賞はこれまでと同じ形(賞金50万円)で継続する。
    ・日本免疫学会賞研究助成金(仮称:助成金1,000万円)を創設(岸本忠三・若手研究者育成事業の中で支出)し、受賞者に応募いただく。
    ・これまで以上に、ファンドレイジングに努め、学会自ら本研究助成金を継続できる、また他に女性研究者育成などの事業も実施できるようなシステムを構築していく。また、助成金の名称及び実施要項については、来年初頭の学会賞募集開始前の次回理事会までに、検討することとした。
  7. 第7号議案
    2021年度功労会員候補者に、審良静男氏、烏山 一氏、坂口志文氏が満場異議なく承認されました。
  8. 第8号議案
    学会事務局職員の給与及び2020年度12月分賞与は承認されました。
  9. その他以下の件について、審議しました。
  • Tadamitsu Kishimoto International Travel Awardの継続及び検証・改善について
    竹田潔総務委員会委員長より、資料をもとに説明がなされ、議論の結果以下の改善案が満場異議なく承認されました。
    1.応募者を増やすための広報の強化
    ・報告書を学会websiteのトップページ(Topics欄)にも掲載し、周知する。
    ・学術集会のポスター会場に本Awardを紹介するブースを用意し、受賞者を紹介、応募を促すポスターを掲示する。
    ・ニュースレターで毎号、応募を促す宣伝をする。
    2.旅費援助という趣旨を廃止し、名前のAwardに合わせて国際研究活動を助成する賞金とする。
    ・賞金は、地域ごとに一律30,20,10万円とする。
    ・それに合わせ、申請書を簡易にする。
    ・上記の変更に伴い、公募規定を変更する
    また、次回(2021年前期分)の募集までに執行部と菊谷岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会委員長にてWeb会議参加の賞金額の設定を含めた募集要項を作成することが承認されました。
  • 2021年度評議員会・通常総会について
    2021年度第1回理事会の同日午後にWeb開催することが、満場異議なく承認されました。
  • 第50回日本免疫学会学術集会での日本リウマチ学会とのジョイントシンポジウムについて
    日本アレルギー学会とのジョイントシンポジウムに倣い日本リウマチ学会と細則を定め、第50回日本免疫学会学術集会での日本リウマチ学会とのジョイントシンポジウムの実施が満場異議なく承認されました。また、日本アレルギー学会との3年間のジョイントシンポジウムについては、今年の第49回が中止になったため、残り2回として第50回、第51回まで続く旨、再確認されました。 

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果の確認がされました。
  2. 第49回(2020年)日本免疫学会学術集会について、全面 Web 開催となること、参加費や謝金の設定、プログラム内容、企業セミナーの応募状況等が報告されました。
  3. 第50回(2021年)日本免疫学会学術集会について、Web開催(リモート)と実開催(会場に参加者を集める)を合わせたハイブリット開催を検討中の旨、報告されました。また、日本免疫学会設立50周年記念事業の一環として、記念特別シンポジウム+能披露を検討中、若手研究者企画シンポジウムも実施予定な旨も報告されました。
  4. 免疫若手アカデミーでは、若手メンバーらが、理事会への「若手研究者の視点を活かした提言」の内容をまとめるため議論を続けている旨報告されました。
  5. 竹田総務委員長より、日本ベクトンディッキンソン株式会社との共同企画である、「2020年若手免疫学研究支援事業」の以下3名の採択者決定に至る経緯と、今後のスケジュールについての報告がなされました。
    ・伊藤美菜子 氏 「脳発達期・脳病態時における脳内免疫細胞の動態解明」
    ・鍋倉 宰 氏 「ナチュラルキラー細胞の適応免疫特性獲得の制御機構の研究」
    ・三宅健介 氏 「好塩基球由来IL-4の慢性皮膚アレルギー炎症制御機構の解明」
  6. 竹田総務委員長より、トミーデジタルバイオロジー株式会社との共同企画である、「2020年若手女性研究者研究支援事業」の以下2名の採択者決定に至る経緯と、今後のスケジュールについての報告がなされました。
    ・香山尚子 氏 「大腸非血球系細胞によるケモカイン CXCL12 産生を介した上皮恒常性維持機構の解明」
    ・神岡真理子 氏 「小腸部位特異的なパネート細胞の糖鎖修飾および機能の解析」
  7. 樗木学術委員会委員長より、IUIS 2022のScientific Program Committee member推薦者の紹介と、その決定に至る選考経緯が報告されました。
  8. 樗木学術委員会委員長より、FIMSA2021スピーカー各候補者の紹介と、その決定に至る選考経緯が報告されました。
  9. 審良出版委員会委員長より資料を基に、会員からの積極的な投稿のお願いと併せて、I.I.誌編集の現状についての報告がなされました。
  10. 各種委員会報告
    ・国際交流委員会より、FIMSA報告として、2020年12月に千葉で開催予定だった FIMSA Advanced Training Courseは、FIMSA ExCo Meeting(6月23日Zoom開催)で2023年度に延期することが承認され、代替で、インド免疫学会が主体となって、オンライン形式で開催する予定な旨、報告されました。また、今年開催予定だった第4回日中韓合同シンポジウムは来年度に延期されることが再確認されました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会より、2021年度「きぼう」プロジェクトの説明と、募集予定の報告がなされました。
    ・教育推進委員会より、新たに教育推進委員会で取扱うこととなった「高校理科教育に関する提言」について及び、来年度の第22回免疫サマースクールの開催計画概要についての報告がなされました。
    ・広報委員会より、ニュースレターの編集状況及び、ホームページの活動を中心に報告がなされました。
    ・科学コミュニケーション委員会より、新たな委員の紹介と、次回の免疫ふしぎ未来(実行委員長は伊川友活氏)はオンラインでの開催を検討している旨の報告がなされました。また、今年度の北海道での取り組みについて高岡晃教氏より報告されました。

持ち回り理事会記録 

2020年5月25日~2020年9月8日に、以下のとおり1回開催されました。

  1. 2020年度第2回理事会議事録(案)の承認の件
    2020年5月29日に審議をし、翌月22日に承認されました。
2.学術集会について

第49回日本免疫学会学術集会は、テーマを「COVID-19」 に絞ったWeb配信による一日集中講演形式で、清野宏会長のもと2020年12月8日(水)に開催されます。第50回日本免疫学会学術集会は、2021年12月8日(水)から10日(金)まで、渋谷彰会長のもと春日野国際フォーラム甍で開催される予定です。 

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 坂口志文氏(大阪大学)  ロベルト・コッホ賞
  • 岸本忠三氏(大阪大学)  Tang Prize(唐奨)
  • 渋谷 彰氏(筑波大学)  文部科学大臣表彰科学技術賞・研究部門
  • 髙津聖志氏(富山県薬事総合研究開発センター)  文部科学大臣表彰科学技術賞・研究部門

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責: 総務委員会 委員長;竹田 潔、 副委員長;竹内 理