2021年10月21日(木)の会務報告

1.理事会だより

 2021年度第3回理事会が2021年9月21日に理化学研究所(Zoomミーティング)にて開催され、2021年9月30日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり10月13日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案~第6号議案
    日本免疫学会の新役員(2023年1月1日~)等の候補者がノミネートされました。
    次期理事長候補者は黒﨑知博氏、渋谷 彰氏、中山俊憲氏(五十音順)の3名が推薦されました。
    理事長は会員の皆様の直接投票によって決定されます。
    理事候補者14名、監事候補者4名、第53回学術集会(2024年開催)会長候補者3名、評議員候補者137名も選出されました。
    また、2022年1月1日から任期の始まる各種委員会(賞等選考委員会、選挙管理委員会)の新委員が承認されました。
  2. 第7号議案
    日本免疫学会賞・ヒト免疫研究賞・女性免疫研究者賞・研究奨励賞受賞者について
    第24回(2021年)日本免疫学会賞は、堀 昌平 氏 「制御性T細胞による免疫制御機構の解明」に決定しました。
    第8回 日本免疫学会ヒト免疫研究賞は、森尾友宏 氏 「単一遺伝子異常症によるヒト免疫疾患の病態解明」に決定しました。
    第8回 日本免疫学会女性免疫研究者賞は、渋谷和子 氏 「T細胞の分化・活性化機構と疾患制御に関する研究」に決定しました。
    第16回 日本免疫学会研究奨励賞は、以下の5氏に決定しました。(五十音順)
    ・奥村 龍 氏 「腸管上皮細胞が発現する Lypd8 による大腸恒常性維持機構の解明」
    ・高場啓之 氏 「胸腺髄質上皮細胞による中枢性免疫寛容の成立機構」
    ・三上洋平 氏 「Omics 解析を用いた炎症性腸疾患病態に関与する腸管粘膜免疫の機能解析」
    ・三野享史 氏 「炎症におけるRNA制御の分子基盤」
    ・本村泰隆 氏 「IL-4/IL-13 を中心としたアレルギー病態の解明」
  3. 第8号議案
    以下のとおり「高校生物教育・教科書検討実行委員会」を発足することが承認されました。委員任期は、2021年9月21日~2022年12月31日。
     委 員 長: 鍔田武志
     委 員: 今井優樹 、河本 宏、高岡晃教、新田 剛、馬場義裕
     協力委員: 片桐孝和、片桐達雄、錦見昭彦、松田達志      (敬称略・五十音順)
  4. 第9号議案
    以下の広報委員会委員・協力委員を追加することが承認されました。委員任期は、2021 年9 月21 日~2022 年12 月31 日。
     委 員: 木村元子、常世田好司
     協力委員: 伊藤美菜子、片貝智哉、川上英良      (敬称略・五十音順)
  5. 第10号議案
    2022年度の学会事務局職員の給与額及び2021年12月分賞与が承認されました。
  6. その他以下の件について、審議しました。
  • 2022年度通常総会、評議員会及び第1回理事会の日程について
    今年も昨年同様、学術集会よりも前の日程で、理事会・評議員会・通常総会を同日に開催することとし、後日、日程調整を進めることとしました。
  • 日本免疫学会学術集会の一般演題投稿資格について
    演題登録件数増を見込み、以下のとおり細則を改訂することが、吉村昭彦第51回学術集会長、中山俊憲52回学術集会長を含む出席理事全員異議なく承認されたため、今後持ち回り理事会に諮り、承認を得たうえで、2022年度通常総会に諮ることとしました。
    ■細則  第2章 会員
    旧: 第4 条 会員は総会および本会の主催する学術集会において業績を発表し討議に参加することができる。演題募集時に会員でなければ、演題を投稿できない。ただし、国外在住の外国籍研究者はこの限りではない。

    新: 第4 条 会員は総会および本会の主催する学術集会において業績を発表し討議に参加することができる。筆頭発表者(発表者)は演題募集時に会員でなければ、演題を投稿できない。ただし、国外在住の外国籍研究者はこの限りではない。
  • 投票集計システムの導入について
    今回は投票集計システムを導入し進めるが、次回以降については、執行部にて引き続き議論・調査のうえ、より良い方法を模索することが承認されました。
  • 今後の感染症研究について
    議長より、今般のCOVID-19をはじめ、新薬やワクチンの研究開発は今や国家戦略の問題となりつつあり、免疫学会会員の貢献が必要不可欠であるが、AMED等の予算を見ると「個人」や「期間のついた」予算が多いように感じており、今世界で真剣に語られている、新興感染症に対する「百日間でワクチンを実用化するプログラム」は一研究室、一研究所、一大学、一企業で解決できる問題ではなく、皆が力を合わせて取り組むことなしには全く進まないくらいの状況であるとの問題提起を、日本免疫学会理事長として、評議員宛のメッセージとして発信したい旨、説明とともにお願いがなされ、出席者の意見を参考に議長の方で簡潔にまとめ直し、発信する方向で進め、発信前に持ち回り理事会に諮ることとしました。
  • 日本免疫学会賞等について
    日本免疫学会賞の年齢制限変更(50歳→55歳)の可能性及び、ヒト免疫研究賞・女性免疫研究者賞に付いては応募に加えて委員会による推薦を組み合わせる可能性など、賞等選考委員会において問題提起がなされた旨説明され、審議され、執行部で引き続き議論をし、次回理事会で再度審議することとしました。 

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果の確認がされました。
  2. 第50回(2021年)日本免疫学会学術集会について、学術集会のスケジュール(講演はWeb開催と現地開催を合わせたハイブリット開催)等の報告がなされました。また、今後新型コロナウイルスの感染状況次第で完全オンライン開催とするか、予定通りハイブリッド開催かの難しい判断を迫られること、また、コロナ禍にもかかわらず、企業セミナーの申し込みは枠いっぱいまで埋まっている旨も報告されました。
  3. 第51回(2022年)日本免疫学会学術集会について、学術集会の会期及び会場を含めた概要の報告がなされました。また、50回に引き続き、若手企画のシンポジウムの公募を開始している旨、報告されました。また、プログラム委員会委員を決めて、11月にプログラム委員会を開き、主にシンポジウムの内容を決定する予定や、学術集会のテーマを考案中な旨も、報告されました。
  4. 2022年度は功労会員の候補者なしの旨、確認されました。
  5. 竹内総務委員長より、日本ベクトンディッキンソン株式会社との共同企画である、「2021年若手免疫学研究支援事業」の以下3名の採択者決定に至る経緯の報告がなされました。
    ・遠藤裕介 氏 「脂肪酸代謝を基軸としたマルチパラメーター解析によるヒト記憶 T 前駆細胞の同定」
    ・冨樫庸介 氏 「腫瘍浸潤 PD-1 陽性制御性 T 細胞並びにネオ抗原特異的 T 細胞のバイオマーカー・治療標的への応用」
    ・本村泰隆 氏 「ILC2 によるアレルギー体質形成機序の解明」
  6. 竹内総務委員長より、トミーデジタルバイオロジー株式会社との共同企画である、「2021年若手女性研究者研究支援事業」の以下2名の採択者決定に至る経緯の報告がなされました。
    ・安部沙織 氏 「シェーグレン症候群における T 細胞異常の解析」
    ・安田圭子 氏 「自己免疫疾患発症に寄与する T 細胞のリンパ組織内局在に着目した特性の解明」
  7. 欠席の審良出版委員長に代わり竹田委員より資料を基に日本人からの投稿が増えているが50周特別号への寄稿分が含まれているため、全体として投稿数は楽観できない状況な旨、報告されました。
  8. 各種委員会報告
    ・国際交流委員会より、FIMSA報告として、2021年10月31日から11月3日に韓国・プサンでFIMSA Congress (FIMSA2021)が韓国免疫学会の主催でハイブリッド形式で開催する予定で、現在早期事前登録及びAbstract提出締切りが延長されている旨、報告されました。また、第4回日中韓合同シンポジウムは2022年12月に、開催予定の旨も報告されました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会より、2022年度きぼうプロジェクトの説明と、募集予定が報告されました。
    ・教育推進委員会より、高校生物教育・教科書検討実行委員会発足について、生科連 生物教育・大学入試問題検討委員会の活動について、初のオンライン開催となった免疫サマースクール2021Web開催の実施内容の詳細について、報告されました。
    ・広報委員会より、ニュースレターの編集状況、ホームページの活動及び、「写真で見る日本免疫学会50年」の初校資料をもとに、制作会社決定から進行状況、アルバムの構成、今後の校正進め方等が報告されました。
    ・免疫若手アカデミーより、Facebookアカウントを開設し、運用を開始したが、まだまだ若い会員に周知されていないため、学術集会の幕間に宣伝スライドを出すことを計画している旨、また、第50回免疫学会において「臨床医が必要とする免疫学」の若手免疫アカデミーによるセッションを企画している旨が報告されました。また、第51回についても継続して若手の意見を取り入れていただけるようお願いがなされました。
    ・科学コミュニケーション委員会より、初のオンライン開催となった免疫ふしぎ未来2021の実施報告がされました。また、免疫細胞キャラクターの作製の経緯及び版権等についてや、免疫学会YouTubeチャンネルを開設し、小安理事長のメッセージをはじめ、第1弾のアップロードを開始した旨も、報告されました。

持ち回り理事会記録 

2021年5月14日~2021年9月21日に以下の3回が開催されました。

  1. 2021年度第2回理事会議事録(案)の承認の件
    2021年5月19日に審議をし、6月2日に承認されました。
  2. 第50回日本免疫学会学術集会 「録画公開の規定(案)」承認の件
    2021年6月4日に審議をし、同月15日に参加が承認されました。
  3. 対外委員(日本医学会評議員等)の承認について
    2021年6月30日に審議をし、7月13日に承認されました。
2.学術集会について

第50回日本免疫学会学術集会は、2021年12月8日(水)から10日(金)まで、渋谷彰会長のもと奈良春日野国際フォーラム甍でハイブリッド開催されます。また、第51回日本免疫学会学術集会は、2022年12月7日(水)から9日(金)まで、吉村昭彦会長のもと熊本城ホールで開催される予定です。

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 該当者なし

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責: 総務委員会 委員長;竹内 理、 副委員長;山崎 晶