2021年12月24日(金)の会務報告

1.2022年度通常総会について

2022年度通常総会が2021年11月30日に理化学研究所(Zoomミーティング)にて開催され、以下の議案が承認されました。NPO法人としての17回目の通常総会でしたが、会員の皆様のご協力をいただき、出席した社員(正会員+名誉・功労会員)数は1,522名(表決委任者及び議決権行使書提出者含む)で過半数以上の出席となり、成立しました。どうもありがとうございました。

 

議案として

  1. 2021年度事業報告及び決算の説明と監査報告がなされ、承認されました。
  2. 2022年度事業計画及び活動予算が、承認されました。
  3. 学会組織(新役員、第53回学術集会会長及び、評議員の選任)について
    第23代日本免疫学会理事長に黒﨑知博氏が選出、承認されました(任期は2023年1月1日~2024年12月31日)。
    新理事(半数改選、任期は2023年1月1日~2026年12月31日)に、荒瀬 尚 氏、大野博司 氏、樗木俊聡 氏、竹内 理 氏、石井 健 氏、渋谷和子 氏、新藏礼子 氏(五十音順)が選出、承認されました。
    新監事には、岩倉洋一郎 氏、小安重夫 氏(五十音順)が選出、承認されました(任期は2023年1月1日~2024年12月31日)。
    新評議員(半数改選、任期は2023年1月1日~2026年12月31日)に関しましては、定数(会員の10%以下)により、有効立候補者137名が選出、承認されました。 
    第53回(2024年)日本免疫学会学術集会の会長に大野博司氏が選出、承認されました。

  4. 以下のとおり細則を改訂することが承認されました。
    ■細則 第2章 会員
    旧: 第4 条 会員は総会および本会の主催する学術集会において業績を発表し討議に参加することができる。演題募集時に会員でなければ、演題を投稿できない。ただし、国外在住の外国籍研究者はこの限りではない。

    新: 第4 条 会員は総会および本会の主催する学術集会において業績を発表し討議に参加することができる。筆頭発表者(発表者)は演題募集時に会員でなければ、演題を投稿できない。ただし、国外在住の外国籍研究者はこの限りではない。

 

また、報告として

  1. 竹内理総務委員長より、本認定特定非営利活動法人として認定期間においても、パブリックサポートテスト「3,000円以上の寄附者が年平均100人以上であること」をクリアすることが必要なため、寄附等の協力をお願いしました。
  2. 正会員は海外を含めて2,905名、学生会員733名で合計3,638名(2021年11月24日現在)です。
  3. 学会員への一斉メール配信は、昨年度、一年間で57回行われました。正しいメールアドレスの登録を呼びかけました。
  4. 2021年の日本免疫学会賞、ヒト免疫研究賞、女性免疫研究者賞、研究奨励賞が、以下のとおり決定しまし
    ☆第24回日本免疫学会賞
     ・堀 昌平 氏「制御性T細胞による免疫制御機構の解明」
    ☆第8回日本免疫学会ヒト免疫研究賞
     ・森尾友宏 氏「単一遺伝子異常症によるヒト免疫疾患の病態解明」
    ☆第8回日本免疫学会女性免疫研究者賞
     ・渋谷和子 氏「T細胞の分化・活性化機構と疾患制御に関する研究」
    ☆第16回日本免疫学会研究奨励賞 (5名・五十音順)
     ・奥村 龍 氏「腸管上皮細胞が発現する Lypd8 による大腸恒常性維持機構の解明」
     ・高場啓之 氏「胸腺髄質上皮細胞による中枢性免疫寛容の成立機構」
     ・三上洋平 氏「Omics 解析を用いた炎症性腸疾患病態に関与する腸管粘膜免疫の機能解析」
     ・三野享史 氏「炎症におけるRNA制御の分子基盤」
     ・本村泰隆 氏「IL-4/IL-13 を中心としたアレルギー病態の解明」
  5. 2021年度 きぼうプロジェクト 免疫学博士課程学生支援採択者が以下の12名に決定しました。
     <3年間支援>
     ・西山奈菜子 氏(筑波大学)「免疫受容体CD300aの心筋梗塞における機能解析」
     ・東山瑞希 氏(東京理科大学)「IgA腎症の原因となる抗メサンギウムIgA抗体の産生機構の解明」
     ・松浦宏大 氏(東京大学)「エフェクター型制御性T細胞の選択的増加による組織修復促進機構の解明」
     ・室井きさら 氏(慶應義塾大学) 「食事因子によるパイエル板における濾胞性ヘルパーT細胞誘導機構の解明」
     ・森 正太郎 氏(大阪大学)「SARS-CoV-2抗原特異的public TCRの同定と認識機構の解明」
     ・保倉祥太 氏(京都大学)「CRISPR スクリーニングを用いたマクロファージの代謝調節機構の包括的解明」
    <2年間支援>
     ・江島亜希 氏(京都大学)「アンドロゲンは気管支喘息の症状をTh2 細胞分化を抑制することで緩和する」
     ・川尻昭寿 氏(東北大学)「Memory-phenotype CD4 T細胞による自己免疫ならびに抗腫瘍免疫活性」
     ・羽馬直希 氏(北海道大学)「腫瘍微小環境においてIL-34依存的に誘導される免疫抑制機構の解明」
     ・松本龍太郎 氏(慶應義塾大学)「細胞内輸送因子AP-1Bによる上皮細胞間リンパ球維持機構の解明」
     ・八木田麻裕 氏(大阪大学)「CXCL12産生を介した腸管ストローマ細胞による腸管恒常性維持機構の解明」
     ・Wang Zhujun 氏(慶應義塾大学)「Trypsin-degrading Paraprevotella maintains intestinal homeostasis」
  6. 2019年度 きぼうプロジェクト 免疫学博士課程学生支援採択者が以下の5名に決定しました。
     ・大貫公義 氏(慶應義塾大学)「核内受容体RXRによる単球の腸管マクロファージ分化誘導メカニズムの解明」
     ・加納規資 氏(奈良先端科学技術大学院大学)「CCCH型ジンクフィンガータンパク質ENZ-1による自然免疫応答制御機構の解析」
     ・川瀬 航 氏(横浜市立大学)「樹状細胞への早期運命決定の免疫学的意義と分子メカニズムの解明」
     ・白井太一朗 氏(大阪大学)「免疫記憶の形成における交感神経の役割の解明」
     ・須藤恒一 氏(京都大学)「病原体認識受容体による皮膚γδT細胞初期発生への影響」
  7. 各種委員会報告が以下のとおりされました。
    ・国際交流委員会:ECI とAAI でそれぞれGuest Symposium をWEB開催しました。第5回日中韓免疫学会ジョイントシンポジウム開催検討し延期しました。FIMSA2021 Scholarship募集しました。また、先日開催されたFIMSAの理事会の結果、竹内理氏が次期のVice Presidentに選ばれ、竹田潔氏が引き続きTreasurerを務められること、竹内氏に代わり、日本から理事に茂呂和世氏を推薦することが決定しました。
    ・賞等選考委員会:学会賞等各賞受賞者の選定の他、2021年若手免疫学研究支援事業採択者、2021年若手女性研究者研究支援事業採択者、各種財団の研究助成への学会推薦者の選定をしました。
    ・学術委員会:第50回学術集会の一般演題投稿カテゴリーを見直し、決定しました。第50回学術集会の各カテゴリーのコーディネーター・座長候補を選出しました。JSI Joint Symposium in ECI2021演者候補者を選出しました。
    ・出版委員会:I.I. を継続して出版し、日本免疫学会設立50周年特別記念号企画・発刊に向け準備をしました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会:2021年度免疫学博士課程学生支援の応募者を、ポスター等により広く募り、「きぼう」プロジェクト選考・評価委員会にて採択者の選考をしました。また、「きぼう」プロジェクト採択者の口頭発表会を開催し、研究のアドバイスを行いました。
    ・教育推進委員会:2021年9月14日~15日に初のオンラインにてサマースクールを開催しました。
    ・広報委員会:「写真で見る日本免疫学会50年」発行の準備をしました。10月と4月の2回ニュースレター(4月号は完全PDF)を発行しました。レスポンシブデザインのホームページを、日々更新しました。バナー広告は現在1社を掲載中です。
    ・科学コミュニケーション委員会: 8月21日に「免疫ふしぎ未来2021」を初のオンラインにて開催しました。免疫に関する基礎から最新の研究を一般の方に広く知ってもらうため、YouTubeチャンネルを開設し、ワクチンの解説動画等をアップしました。
    ・免疫若手アカデミー:「若手研究者の視点からの意見」を集めるため、Facebookを開設し、情報発信・収集の基盤を整えました。
  8. 第51回日本免疫学会学術集会の吉村昭彦学術集会長より、オンサイトとオンラインによるハイブリッド開催に向けての準備状況の報告と、若手研究者企画によるシンポジウムの計画が説明されました。
    2022年12月7日(水)~9日(金)・熊本県、熊本城ホールで、サブタイトル「シン免疫学-対コロナ・ポストコロナの科学-」にて開催予定。
2.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 荒瀬 尚 氏: ベルツ賞1等賞
  • 大野博司 氏: 持田記念学術賞
  • 松島網治 氏: 武田医学賞
  • 吉村昭彦 氏: 2021年度 紫綬褒章

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

3.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。 

会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責:総務委員会委員長:竹内 理、総務委員会副委員長:山崎 晶