2022年11月4日(金)の会務報告

1.理事会だより

 2022年度第3回理事会が2022年9月28日に理化学研究所(Zoomミーティング)にて開催され、2022年10月5日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり10月21日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案
    理事長推薦理事候補(総務委員会委員長、財務委員会委員長)について、総務委員長に山崎晶氏、財務委員長に岡田峰陽氏が満場異議なく承認されました。任期は、共に、2023年1月1日から2024年12月31日迄です。
  2. 第2号議案
    理事長代理として、優先順で山崎晶氏(総務委員会委員長)、岡田峰陽氏(財務委員会委員長)が満場異議なく承認されました。任期は、共に、2023年1月1日から2024年12月31日迄です。
  3. 第3号議案
    2023年1月から任期の始まる賞等選考委員会、学術委員会の交代委員が理事による選挙の結果、決定・承認されました。
  4. 第4号議案
    総務委員会、財務委員会、国際交流委員会、出版委員会、岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会、「きぼう」プロジェクト選考評価委員会、教育推進委員会、高校生物教育・教科書検討実行委員会、広報委員会、科学コミュニケーション委員会、キャリアパス・男女共同参画委員会、研究構想推進委員会委員の次期委員が、満場異議なく承認されました。
  5. 第5号議案
    第25回(2022年)日本免疫学会賞は、石井 優 氏 「免疫炎症・骨破壊の動態解明」に決定しました。
    第9回 日本免疫学会ヒト免疫研究賞は、西川博嘉 氏「腫瘍微小環境の免疫制御機構の解明と新規がん免疫療法への展開」に決定しました。
    第9回 日本免疫学会女性免疫研究者賞は、山崎小百合 氏 「制御性T細胞と樹状細胞による免疫制御の研究」に決定しました。
    第17回 日本免疫学会研究奨励賞は、以下の5氏に決定しました。(五十音順)
    ・金山剛士 氏 「恒常性を制御する自然免疫ダイナミズムの解明」
    ・河部剛史 氏 「新たな自己反応性T細胞の産生・分化機構ならびに免疫学的機能の解明」
    ・中濱泰祐 氏 「RNA編集による免疫制御機構の解明」
    ・半谷 匠 氏 「死細胞由来分子による腫瘍免疫微小環境制御機構の解析」
    ・藤本康介 氏 「腸管の粘膜免疫機構と微生物叢の解析を基盤とした疾患制御法の開発」
  6. 第6号議案
    以下のとおり委員会の名称を変更することが、満場異議なく承認されました。
    「キャリアパス・男女共同参画委員会」
       ↓
    「ダイバーシティ・キャリア支援委員会」
  7. 第7号議案
    2023年度功労会員候補者に、清野 宏氏、山本一彦氏が満場異議なく承認されました。
  8. 第8号議案
    JSI-JSA Joint Sessionの実施細則に「4.」の条項を加えた改訂案(日本アレルギー学会側で承認済み)が、以下のとおり満場異議なく承認されました。
    2. 日本免疫学会学術大会中の]SI-]SA]oint Sessionは、日本免疫学会が日本アレルギ一学会と協議の上で企画し、座長2名と演者4名はそれぞれの学会から選出する(原則的に座長及び演者はそれぞれの学会同数とする)。
    3. 日本アレルギー学会学術大会中の]SA-]SI]oint Sessionは、日本アレノレギー学会が日本免疫学会と協議の上で企画し、座長2名と演者4名はそれぞれの学会から選出する(原則的に座長及び演者はそれぞれの学会同数とする)。
    4. 「2」及び「3」において、座長または演者の数がこれにより難いときは、両学会が協議のうえ変更できるものとする。(この場合は、()書きの適用は行わない。)。
  9. 第9号議案
    「パートタイマーに関する就業規則」の第15条1項を以下のとおり変更することが、満場異議なく承認されました。
    (平成18年4月1日制定)→(令和4年9月28日一部改訂)
    第15 条(賃金締切日及び支払日)
    1.パートタイマーの賃金は、前月21日から当月20日までの期間(以下「賃金締切期間」という。)について計算し、当月25 日に支払う。
       ↓
    1.パートタイマーの賃金は、前月16日から当月15日までの期間(以下「賃金締切期間」という。)について計算し、当月25 日に支払う。
  10. 第10号議案
    学会事務局職員の給与及び2022年度12月分賞与は承認されました。
  11. その他以下の件について、審議しました。
  • 「きぼう」特別研究助成について
    岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会の竹田潔委員長より資料をもとに、「きぼう」特別研究助成実施の経緯の説明がなされ、議論の結果出席理事に異議なく承認され、後日持ち回り理事会に諮ることとなりました。
    ・岸本先生からの日本免疫学会への1億円の寄付金を基として日本免疫学会賞の賞金を1,000万円に変更し、「きぼう」特別研究助成は廃止する。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業から拠出していることを明確に示す。
    ・この変更は今年の学会賞受賞者より適用する。
  • 評議員のジェンダーバランス改善について
    キャリアパス・男女共同参画委員会の東みゆき委員長より評議員のジェンダーバランス改善策等について資料をもとに、以下の提案がなされ、議論の結果、事務局にて「過去3年、5年免疫学会学術集会に参加していない評議員」のデータを作成し、そのデータをもとに執行部で検討したうえで、理事会に諮り、次回の評議員会に提案することとしました。
     1)評議員の推薦システムを導入の検討
     ・推薦システムでは会員歴5年、免疫学研究10年の評議員資格を緩和
     ・日本免疫学会各委員会委員長、名誉功労会員、評議員からの推薦
     2)Active会員でない評議員に対して安易な評議員継続ができないようにする。 
     ・過去5年日本免疫学会学術集会に参加していない評議員の資格喪失
     3)評議員の定年制導入の検討 
     4)評議員資格の「免疫学を10年以上専攻した者」の緩和 
     ・「原則として」を追加など
  • 第53回日本免疫学会学術集会の日本消化器免疫学会との一部共同開催(同会場/出島メッセ長崎)について
     大野博司学術集会会長より資料をもとに、第53回学術集会は日本消化器免疫学会との一部共同開催(同会場/出島メッセ長崎)とする旨、説明がされ、今後、双方の学会員の参加の仕方等、具体的な開催方法については、次回以降の理事会で提案いただくこととなりました。
  • 2023年度第1回理事会は従来通り学術集会前日にオンサイトで開催し、2023年度評議員会・通常総会については、学術集会後の日程で開催することとしました。
  • KAI International Meeting 2022 (KAI 2022) Scholarship受給若手研究者派遣について議論の結果、KAI2022の開催方法(オンサイト/オンライン)を総務委員会よりKAIに確認をしたうえで、会員宛にScholarship受給若手研究者を募ることとしました。

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果の確認がされました。
  2. 第51回(2022年)日本免疫学会学術集会について、吉村昭彦学術集会長より、協賛企業の申し込み、一般演題登録状況の説明がなされました。開催は原則オンサイトでシンポジウムのみオンラインでも視聴可能とする旨も説明され、是非現地参加いただきたい旨のお願いがなされました。また、各種シンポジウムの説明と併せて、新しい試みとして、オープニングセレモニー、イブニングセミナー(モデルナ)、若手による「免疫学の未来」を語ってもらう座談会、学部学生・大学院生の一般演題発表者を対象とした旅費サポート募集、Late Breaking Abstractsを募集、ベストポスター賞の新設(今回は試行)を企画し、進めている旨も報告されました。
  3. 第52回(2023年)日本免疫学会学術集会について、IUIS2023(ケープタウン) の会期延期に伴う日程変更(2023年12月→2024年1月17日~19日)の再確認がなされ、基本的には中止となった旧49回で予定していたプログラムと同じ構成にする旨、第1回の実行委員会で決まった旨、報告されました。また、当初の予定通りFIMSA Advanced Training Course 、千葉大学-UCSDシンポジウムと連動開催する旨についても報告されました。
  4. 学会の通常総会は年度の切替わり(2023年10月1日)より3カ月以内に開催し東京都への報告義務がある旨説明され、2024年度の評議員会・通常総会は2023年12月中に開催する必要があるため、第52回学術集会会期中には開催出来ず、別日程で開催することになる旨、報告されました。
  5. 竹内総務委員長より、日本ベクトンディッキンソン株式会社との共同企画である、「2022年若手免疫学研究支援事業」の以下3名の採択者決定に至る経緯の報告がなされました。
    ・小泉真一 氏 「抗ウイルス免疫応答を制御する線維芽細胞サブセットの同定」
    ・宮島倫生 氏 「腸内細菌および免疫系が脳発生・脳発達に及ぼす影響の解明」
    ・森 大輝 氏 「濾胞性ヘルパーT 細胞による胚中心維持・収束の分子基盤の解明」
  6. 竹内総務委員長より、トミーデジタルバイオロジー株式会社との共同企画である、「2022年若手女性研究者研究支援事業」の以下2名の採択者決定に至る経緯の報告がなされました。
    ・Lee, Michelle Sue Jann 氏 「Investigation of the role of B-cell-intrinsic TBK1 for germinal center formation」
    ・和田はるか 氏 「自己免疫寛容構築における胸腺 T 前駆細胞由来樹状細胞の役割の解明」
  7. 審良出版委員長より資料をもとに、投稿数が減少傾向にあるため、会員からの引き続きの積極的な投稿のお願いがなされました。
  8. 各種委員会報告
    ・国際交流委員会より、IUIS報告として、2022-2025のExecutive Committee、Councilor 選挙を2022年10月に実施予定で、本学会からは、Councilor候補に茂呂和世先生がノミネートされている旨、報告されました。FIMSA報告として、IUISが、COVID-19の影響で2023年11月27日-12月2日に延期となったことに伴い、千葉で開催予定のFIMSA Advanced Training Courseが2024年1月15-16日へ日程変更された旨、また、FIMSAによる教育活動を促進するために、FIMSA Education Committeeを立ち上げることとなった旨が報告されました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会より、2023年度「きぼう」プロジェクト免疫学博士課程学生支援の募集予定の報告及び周知のお願いがなされました。また、「きぼう」プロジェクト研究発表会を開催し、「採択者同士の横の繋がり」を広げるとともに、岸本先生との交流の機会を設けて今後の研究活動の刺激となるよう、対面で2日間開催し、1日目の夜には(コロナの状況次第で)懇親会を開く計画をしている旨、報告されました。
    ・教育推進委員会より、3年ぶりにオンサイト開催された免疫サマースクールin大阪が、コロナ感染第7波のピークであったにもかかわらず徹底した感染対策等オーガナイザーの茂呂先生のご尽力により1名の感染者もなく成功裏に終了できた旨、報告されました。また、サマースクール期間中に委員会を開催し、サマースクール参加者のTravel Bursary受賞者を決定した旨、来年のサマースクールは九州(福岡)でのオンサイト開催に向け準備を進めている旨も報告されました。最後に日独若手研究者交換制度の賞金を20万円から30万円に変更し募集を開始している旨も報告されました。
    ・高校生物教育・教科書検討実行委員会より、生物科学学会連合の生物教育・大学入試検討委員会において、「高等学校の生物教育における教育用語集」を作成する事業計画を進めている旨が報告されました。また、それに合わせて学会でも委員会を開催し、第3回、第4回委員会の中で、免疫応答、アレルギーの定義と用語解説について検討を行ない、重要語集の中で20語に絞る作業を行っている旨、報告されました。
    ・広報委員会より、ニュースレターの編集状況、およびホームページの活動の報告、バナー広告申込状況及び、委員会委員の刷新についての報告がなされました。また、第31回医学会総会の紹介がなされ、積極的な参加のお願いがなされました。
    ・科学コミュニケーション委員会より、ハイブリッド開催された免疫ふしぎ未来の報告がなされました。今年のふしぎ未来はコロナの第7波が始まったところでしたが、徹底的な感染対策により、大きなトラブルもなくオンラインでのオンデマンド配信も含めて成功裏に終えられた旨、報告されました。また参加企業が、「製薬協として、薬事審査の工程を一般の方々に知ってもらえるような アウトリーチ活動を目的としたブースを、免疫ふしぎ未来の中で行いたい」と提案している件については、今後実行委員会の中で検討・判断をしていく旨、報告されました。
    ・免疫若手アカデミーより、現状、岩村先生を中心に若手同士が「勉強会」を月1回Zoom開催している旨、報告されました。また、学術集会の若手座談会の企画や生科連からの若手研究者対象のアンケートへの回答などを行っている旨も報告されました。

持ち回り理事会記録 

2022年4月5日~2022年9月28日に、以下のとおり4回開催されました。 

1. 2022年度第2回理事会議事録(案)等の承認の件
 2022年4月11日に審議をし、同月20日に承認されました。

2. 「きぼう」プロジェクト選考・評価委員会委員承認の件
 2022年4月21日に審議をし、翌月2日に承認されました。

3. キャリアパス・男女共同参画委員会委員承認の件

 2022年6月6日に審議をし、同月14日に承認されました。

4. 第52回日本免疫学会学術集会の開催日程変更について

 2022年8月4日に審議をし、同月15日に承認されました。

2.学術集会について

第51回日本免疫学会学術集会は、2022年12月7日(水)から9日(金)まで、吉村昭彦会長のもと熊本城ホールでハイブリッド開催されます。また、第52回日本免疫学会学術集会は、2024年1月17日(水)から19日(金)まで、中山俊憲会長のもと幕張メッセで開催される予定です。 

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 竹田 潔氏(大阪大学)  2022年度武田医学賞 
  • 岡田随象氏(大阪大学)  第40回大阪科学賞

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責:  総務委員会 委員長; 竹内 理、 副委員長; 山崎 晶