2023年9月28日(木)の会務報告

1.理事会だより

 2023年度第3回理事会が2023年9月7日(木)に大阪大学免疫学フロンティア研究センター(Zoomミーティング)にて開催され、2023年9月13日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり9月19日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案~第6号議案
    日本免疫学会の新役員(2025年1月1日~)等の候補者がノミネートされました。
    次期理事長候補者は大野博司氏、渋谷 彰氏、竹田 潔氏(五十音順)の3名が推薦されました。
    理事長は会員の皆様の直接投票によって決定されます。
    理事候補者14名、監事候補者3名、第55回学術集会(2026年開催)会長候補者3名、評議員候補者163名も選出されました。
    また、2024年1月1日から任期の始まる各種委員会(賞等選考委員会、選挙管理委員会)の新委員が承認されました。
  2. 第7号議案
    日本免疫学会賞・ヒト免疫研究賞・女性免疫研究者賞・研究奨励賞の受賞者について
    第26回 日本免疫学会賞は、岡崎 拓 氏 (東京大学)「免疫チェックポイント分子による免疫制御機構の解明」に決定しました。
    第10回 日本免疫学会ヒト免疫研究賞は、藤尾圭志 氏 (東京大学)「自己免疫疾患の免疫細胞サブセットの解析による疾患関連経路の解明」に決定しました。
    第10回 日本免疫学会女性免疫研究者賞は、大谷直子 氏 (大阪公立大学)「細胞老化随伴分泌現象関連因子による抗腫瘍免疫抑制機構の解明」に決定しました。
    第18回 日本免疫学会研究奨励賞は、以下の5氏に決定しました。(五十音順)
    河本新平 氏 (大阪大学)「IgAを介した宿主と腸内細菌叢の相互作用に関する研究」
    章 白浩 氏 (理化学研究所)「B細胞由来のGABAはIL-10陽性マクロファージを誘導することにより抗腫瘍免疫を抑制する」
    塚崎雅之 氏 (東京大学)「感染や自己免疫における組織破壊機構の解明」
    森山彩野 氏 (国立感染症研究所)「感染症に対する生体防御の制御機構」
    山岨大智 氏 (東京大学)「RNAウイルスの病原性発現機構と宿主抗ウイルス応答の解析」
  3. 第8号議案
    2024年度功労会員候補者に、瀧 伸介氏が満場異議なく承認されました。
  4. 第9号議案
    学会事務局職員の給与及び2023年12月分賞与が承認されました。
  5. その他以下の件について、審議しました。
  • 免疫学会としての研究資金獲得へ向けた政府へのアプローチについて
    これまでの日本の生命科学領域における免疫学の業績に比較して研究資金が少ないという声があるが、もし本当に少ないならば、若手研究者の育成に大きく関わることから、免疫学会としての活動が必要ではないかという問題について、執行部より以下のとおり提案する旨、説明されました。
    ・本件に関して、建設的な提案を答申できるチームを作る。
    ・答申チームは、国際的な免疫研究の動向をよく把握して、広い視点に立脚しておこなってもらう。
    議論の結果、上記の方向性で進めることが異議なく承認され、今後執行部にて答申チーム人選のたたき台を作成のうえ、持ち回り理事会に諮ることとしました。

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果の確認がなされました。
  2. 第52回(2024年1月)日本免疫学会学術集会について、学術集会のスケジュール、シンポジウムの情報、各種セミナーの申込状況、一般演題数等の報告がなされました。また、FIMSA Advanced Training Course 2023 in Chiba、第5回日中韓免疫シンポジウム、千葉大学-UCSDシンポジウムも連動開催される旨も報告されました。
  3. 第53回(2024年12月)日本免疫学会学術集会について、学術集会の会期及び会場を含めた第61回日本消化器免疫学会との一部共同開催の概要の報告がなされました。また、ダイバーシティ・キャリア支援委員会から提案されている「学術集会のハイブリッド開催」について、今後実行委員会にて費用面やオンデマンド対応についても含めて検討していく旨も報告されました。また、一部シンポジウムを国際粘膜免疫学会との共催とし外国人の招聘費を負担してもらうという案についても紹介されました。
  4. 山崎総務委員長より、日本ベクトンディッキンソン株式会社との共同企画である、「2023年 若手免疫学研究推進事業」の、以下3名(五十音順)の採択決定に至る経緯の報告がなされました。
    髙橋大輔 氏(慶應義塾大学薬学部生化学講座)
    「小腸パイエル板の濾胞性ヘルパーT 細胞分化誘導を促進する腸内細菌と食事成分の同定」
    田中 努 氏(北海道大学大学院医学研究院免疫学教室)
    「Kras 変異肺がんにおける MHC class I 発現低下と浸潤免疫細胞の役割」
    中村有孝 氏(和歌山県立医科大学・薬学部 病態生理学研究室)
    「パイエル板SED領域の網羅的免疫細胞解析」
  5. 山崎総務委員長より、トミーデジタルバイオロジー株式会社との共同企画である、「2023年 若手女性研究者研究支援事業」の、以下2名(五十音順)の採択決定に至る経緯の報告がなされました。
    石舟智恵子 氏(徳島大学大学院医歯薬学研究部生体防御医学分野)
    「Notchシグナルによる腸管上皮間リンパ球の多様なサブセットの制御に関する研究」
    三木春香 氏(筑波大学医学医療系 膠原病リウマチアレルギー内科学)
    「炎症性サイトカインを介した喘息重症化のメカニズムと血管炎発症制御機構の解明」
  6. Int. Immunol. 誌編集の現状について、審良出版委員会委員長より資料を基に、コロナ禍を契機として、日本人からの投稿数・Accept数が減っている現状報告と併せて、積極的な投稿のお願いがなされました。
  7. 各種委員会報告
    ・国際交流委員会より、IUIS報告として、IUIS2023(ケープタウン、11/27-12/2、2023)のRegistration, Abstract submissionが始まっている旨、FIMSA報告として、IUIS2023のFIMSA travel bursaryに日本から1名確定したこと、FIMSA Training Course 2023を2024年1月15-16日に幕張メッセで開催予定である旨が報告されました。また、第5回日中韓免疫シンポジウムが2024年1月13-15日にFIMSA Advanced Training Courseに先立って幕張(クロス・ウェーブ幕張)にて開催予定である旨も報告されました。また、JSIとドイツ免疫学会で、日本、ドイツ側から1名ずつの講演によるJoint Webinar Seriesを開催する事となり、第1回は2023年10月11日(水)日本時間午後4時から、演者は日本側黒崎知博氏、ドイツ側Andreas Radbruch氏にて開催準備が進められている旨も報告されました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会より、2024年度きぼうプロジェクトの説明と、募集予定の報告及び、該当学生への積極的な声掛けのお願いがなされました。
    ・教育推進委員会より、免疫サマースクールin福岡が、馬場義裕委員をオーガナイザー代表として、福岡アイランドシティフォーラムにてオンサイト開催され、参加者から大変高評価を得た旨が、報告されました。また、来年度のサマースクールについては横須賀忠委員をオーガナイザー代表として、湘南での開催を計画中の旨も報告されました。サマースクール期間中に委員会を開催し、サマースクール参加者のTravel Bursary受賞者を決定した旨、最後に日独若手研究者交換制度について、今回は候補者の英語チェックのため簡単な面接を計画している旨及び、日独若手研究者交換制度の日本側の開催については、今後理化学研究所のサマースクールと大阪大学(IFReC)のスクールの交互の開催となるよう調整しながら進めていく旨、報告されました。
    ・高校生物教育・教科書検討実行委員会より、文科省が定める生物基礎の重要用語を500 語程度から600 語程度への改訂に基づき、生物科学学会連合の生物教育・大学入試検討委員会において、「高等学校の生物教育における教育用語集」を作成する事業計画を進めており、その中間報告がなされました。また、それに合わせて学会でも2023年第2回委員会を開催し、生科連の高校理科「生物基礎」教科書の重要語の改訂方針への対応について検討している旨、報告されました。
    ・広報委員会より、故笹月健彦名誉会員の追悼特集を含めたニュースレターの編集状況及び、ホームページの活動状況について報告がなされました。
    ・科学コミュニケーション委員会より、実行委員長が常世田好司氏で、ハイブリッド開催となった免疫ふしぎ未来2023の実施報告がなされました。また、免疫細胞キャラクターTシャツ(希望者に販売)やシールが好評だったため、今後も続けていく方針の旨、報告されました。
    ・ダイバーシティ・キャリア支援委員会より、全会員へのアンケート調査の結果解析によりダイバーシティやキャリアパスの問題点や要望などについての情報を収集し、ホームページへ掲載した旨報告されました。また、アンケートの中で要望として多かった「学術集会の常時ハイブリッド化」及び「採用のマッチング制度」については、委員会内でワーキンググループを作り、検討していくことが報告されました。
    ・倫理・利益相反委員会より、主に日本医学会連合の研究倫理教育研修会の報告がなされました。医学研究発表における倫理的手続きについて、これまでは学会における研究発表時の倫理チェックは行われていませんでしたが、今後は世界基準(例:米国のSTEM教育)の共通指針に合わせていく必要が出てくる旨、報告されました。また、研修会に参加した委員より、医学雑誌編集ガイドラインについて、査読者のトレーニングの必要性や、査読者の少ない分野への対応等、医学雑誌の査読の現状と改善についても議論された旨、報告されました。

持ち回り理事会記録 

2023年4月12日~2023年9月7日に以下の3回が開催されました。

  1. 2023年度第2回理事会議事録(案)等の承認の件
    2023年4月21日に審議をし、5月9日に承認されました。
  2. 役員等選考規程の改正について
    2023年6月9日に審議をし、同月19日に承認されました。
  3. 対外委員(日本医学会評議員等)の承認について
    2023年8月1日に審議をし、同月9日に承認されました。
2.学術集会について

第52回日本免疫学会学術集会は、2024年1月17日(水)から19日(金)まで、中山俊憲会長のもと幕張メッセで開催されます。また、第53回日本免疫学会学術集会は、2024年12月3日(火)から5日(木)まで、大野博司会長のもと出島メッセ長崎で、第61回日本消化器免疫学会と合同で開催される予定です。

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 高津聖志 氏: 令和5年春の褒章 紫綬褒章
  • 烏山 一 氏: 第66回野口英世記念医学賞

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責: 総務委員会 委員長;山崎 晶、 副委員長;安友康二