2025年5月9日(金)の会務報告

1.理事会だより

2025年度第2回理事会が2025年4月22日にZoomミーティングにて開催され、2025年4月25日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり5月8日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案 
    第53回日本免疫学会学術集会開催報告として、大野博司第53回学術集会会長より資料をもとに説明がなされ、承認されました。
  2. 第2号議案 
    免疫ふしぎ未来2025の実行委員会委員が、以下の通り承認されました。(敬称略)
    [実行委員長]
    倉島洋介(千葉大)
    [副委員長]
    小嶋英史(獨協医大)、本村泰隆(理科大)
    [実行委員]
    浅野謙一(横浜市大)、石塚茂宜**(佐賀大)、石橋真理子**(日本医大)、石渡賢治**(慈恵医大)、伊藤亜里(日本医大)、伊藤綾香(名古屋大)、井上 毅(東大)、今井 孝**(国際医療研)、今西貴之**(北里大)、岩男行恵**(かずさDNA研)、上田祐司(獨協医大)、浦木隆太**(国際医療研)、江島耕二(北里大)、遠藤裕介(かずさDNA研)、大谷真志**(東邦大)、大洞将嗣(埼玉医大)、小川修平**(理科大)、加藤一希**(東京科学大)、川崎洋**(慶應大)、菅野敏生**(かずさDNA研)、呉羽拓**(東大)、古賀諭**(阪大)、小林哲郎**(理研)、佐藤尚子(理研)、柴田岳彦**(東京医大)、柴田琢磨(東大)、下川周子**(国際医療研)、砂押正章**(量子研)、関 崇生**(東邦大)、関谷高史**(国際医療研)、高塚翔吾**(国際医療研)、高村史記**(理研)、田中ゆり子(東邦大)、谷口智憲**(京大)、爲廣紀正**(医食衛生研)、遠田悦子**(日本医大)、外山扇雅**(順天大)、豊島翔太**(日本医大)、豊永憲司**(福岡歯大)、長尾圭**(順天大)、永田健斗**(量子研)、長田和樹**(理科大)、中司寛子**(千葉大)、仁科隆史**(東邦大)、野木森拓人**(医薬基盤研)、橋本香保子(千葉工大)、林崎浩史**(慈恵医大)、飛騨野真也**(国際医療センター)、町山裕亮**(東京医大)、三上洋平**(慶應大)、三澤拓馬**(理研)、宮内浩典**(理研)、宮島倫生**(東大)、三宅健介(東京科学大)、三宅靖延(佐賀大)、村上龍一(東大)、村田暁彦**(鳥取大)、室 龍之介**(理科大)、森山彩野(国際医療研)、八代拓也**(阪大)、山﨑 創(東邦大)、吉川宗一郎**(順天大)、若林あや子**(日本医大)、若松 英(東京医大)  
    **評議員でないため、協力委員として承認されました。
  3. 第3号議案
    日中韓Young Immunologist symposiumの日本免疫学会からの推薦者について竹内理国際交流委員会委員長より説明がなされ、以下2名を推薦することが、承認されました。(敬称略)
    ・清水謙次 (東京大学)
    ・森山彩野 (国立感染症研究所)
  4. 第4号議案
    2025年度6月分の学会事務局職員の賞与額が、承認されました。
  5. その他
    以下の件について、審議しました。 
  • 2026年度第1回理事会、評議員会及び通常総会の開催方法の件
    議長より、2026年度第1回理事会、評議員会及び通常総会の開催方法(オンライン/オンサイト)について審議のお願いがなされ、昨年度同様、理事会は学術集会前日にオンサイト、評議員会及び通常総会についてはオンラインで開催する旨を、出席理事に異議なく承認され、後日持ち回り理事会に諮ることとしました。
  • 高校生物の免疫学領域での重要用語改訂の背景説明の公表と、免疫学会ウェブサイトでの高校生物についての質問コーナーの設置について
    鍔田武志高校生物教育・教科書検討実行委員会委員長より、日本学術会議基礎生物学委員会・統合生物学委員会合同生物科学分科会が指針として示した、高等学校の生物教育における重要用語改訂に伴う免疫学領域の重要用語改訂の背景について、一般の方、高校教師や生徒、保護者、大学入試関係者に、本学会として背景説明をWeb サイトなどで公表し、高校生物の教科に限定した教育現場等からの質問を受け付けるQ&Aコーナーを掲載したい旨、説明がなされ、出席理事に異議なく承認され、後日持ち回り理事会に諮ることとしました。
    【再改訂版に新たに収載された免疫学領域の用語】
    最重要語(2語):自然免疫、獲得免疫(適応免疫)
    重要語(14語):免疫記憶、免疫寛容、炎症、抗原提示、一次応答、二次応答、記憶細胞、好中球、 NK細胞、骨髄、リンパ節、免疫応答、花粉症、エイズ(AIDS)
    ※上記の下線のある6つの用語は本学会からの要望に基づいて収載された。
    【再改訂版で削除された免疫学領域の用語】
    旧重要語:体液性免疫、細胞性免疫
    ※この2つの用語は本学会からの要望に基づいて削除された。

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果が確認されました
  2. 第54回日本免疫学会学術集会の河本宏学術集会長より、第54回学術集会の準備状況、組織説明、他学会等共催、Fritz Melchers先生ご逝去の追悼企画を検討している旨が報告されました。
  3. 第55回日本免疫学会学術集会の竹田潔学術集会長より、第55回学術集会の会期及び会場(大阪国際会議場)を含めた準備状況及び、現在副会長の内諾を順次いただいている旨が報告されました。
  4. 竹田潔岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会委員長より、「きぼう」プロジェク2025年度免疫学博士課程学生支援「3年間支援」及び、「2年間支援」の選考・採択に至る経緯が報告されました。また、今後選考を進めるうえで、採択人数の男女差、地域差、研究領域の偏りをできる限り解消するため、「きぼう」プロジェクト選考・評価委員会で議論をし、新たに作成した選考申し合わせを基に2026年度より選考方法、募集要項を変更する旨も報告されました。
  5. 安友康二総務委員会委員長より、日本医学会連合から、第4回「日本医学会連合基礎部会Rising Starリトリート」(2025年5月29~30日)の開催案内と併せて、リトリートに参加する新進気鋭の若手研究者3名の推薦依頼があり、高岡晃教先生を中心に人選を行い、日本免疫学会からは、過去の研究奨励賞受賞者より3名を推薦した旨が報告されました。
  6. 竹内理学術委員会委員長より、学術委員会副委員長(任期:2025 年1 月1 日~2026 年12 月31 日)は堀 昌平氏に決定した旨が報告されました。なお、副委員長は2027年1月1日に委員長に就任予定です。
  7. 欠席の審良静男出版委員会委員長代理で安友総務委員長より、資料をもとにI.I.誌の投稿数は例年と変わらず、また、News Letterについて「Browse our recent Most Read and Most Cited papers」の項目が追加されたことについて説明され、引き続き、学会員への積極的な投稿の呼び掛けのお願いがなされました。
  8. 各種委員会報告
  • 国際交流委員会より、IUIS報告として、IUIS2025が2025年8月17日~22日Viennaで開催され、8 月18 日にIUIS General Assembly 及びIUIS Council Meeting が開催予定であり、本学会からは引き続き茂呂和世先生がIUIS Council member に立候補をする旨、報告されました。また、IUIS2031 の開催地としてFIMSA 地域から韓国とオーストラリアが立候補している旨も報告されました。FIMSA報告として、FIMSA Immunology Course 2025 がインドNew Delhiで2月10日~12日 に開催されました。今後、FIMSA Training Course 2026はオーストラリア(ASI)で開催予定、FIMSA Congress-2027はインドNew Delhiで開催予定である旨が報告されました。また、IUIS EDU Committee が2025 年11 月23日~29 日Siem Reap, Cambodia で“Immuno-Cambodia Immune responses to arbovirus infections from a One Health perspective ”というタイトルでEducation Course を企画しており、FIMSA、本学会にも協力を求められる可能性がある旨、報告され、出席者に学生への参加を呼び掛けるようお願いがなされました。ドイツ免疫学会との報告として、JSI-DGfI Joint Webinar Seriesを2023 年11 月より月1 回開催を始め、これまで15 回開催しており、次回は2025年5月21日に開催し、日本からは谷内一郎先生が登壇予定である旨、報告されました。日中韓の報告として、第6回日中韓免疫シンポジウムを2026年3月12日~14日に韓国ソウルで開催することとなり、10 名ずつのPI と、大体同数の若手研究者を派遣する予定である旨、報告されました。また、CSIより今年のCSI annual meeting を2025 年11 月6 日~9 日に重慶にて開催し、日中韓のYoung Immunologist symposium を企画したいとの打診があった旨も報告されました。
  • 学術委員会より、第54回学術集会の一般演題募集12カテゴリー、座長候補の見直しおよびコーディネーター選出を行い、現在依頼作業を進めている旨が報告されました。また、日本臨床免疫学会と共催する免疫学連携セミナーを2026 年1 月31 日に東京(TKP ガーデンシティ premium 品川高輪口)にてハイブリット形式での開催が決定した旨も報告されました。
  • 教育推進委員会より、免疫サマースクール2025の準備状況について、常世田好司先生がオーガナイザー代表として2025 年8 月25 日~ 8 月28 日に米子コンベンションセンターで開催予定である旨、報告され、出席者に学生への周知、講演予定の先生方へ参加のお願いがなされました。
  • 高校生物教育・教科書検討実行委員会より、日本学術会議高校生物重要語集について作成することが日本学術会議生物科学分科会で承認され、生科連の生物教育用語解説集の免疫学用語について本委員会で作成する旨、報告されました。また、免疫学用語の統一及び、本学会で用語集の作成を検討している旨も、報告されました。
  • 広報委員会より、ニュースレターの編集状況、ホームページの更新状況が報告されました。また、IUIS News letter (March 2025)の投稿依頼があり、RIKEN IMS-JSI International Symposium on Immunology 2025 -The Power of Co-Creation: Shaping the Next Era in Immunology- の告知をした旨も、報告されました。
  • 科学コミュニケーション委員会より、免疫ふしぎ未来2025を昨年に引き続きハイブリッド開催に向けて準備を進めており、昨年は2,000 人を超える来場者がいたことから、今年は密を避けるため、AMED SCARDA ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業の拠点・機関の支援により、使用する部屋数を増やして開催する予定である旨が報告されました。また、第2 回免疫ふしぎ未来 in 米子を2025 年8 月25日午前に開催予定です。IUIS より、4月29日のIUIS シンポジウム”2025 Day of Immunology Webinar”で紹介される本学会の活動紹介について動画作成の依頼があり、免疫ふしぎ未来の活動を主に紹介した旨、報告されました。学会YouTubeチャンネルについては、昨年の免疫ふしぎ未来のショートトークを編集し、現時点で6件掲載している旨、報告されました。
  • ダイバーシティ・キャリア支援委員会より、第53回学術集会のランチョンセミナーの時間に「若手研究者フォーラム 共に語る研究者キャリアの道」が開催されました。また、事後アンケートより、「短い時間であったが非常に満足度が高く、また、実施時間を長くしてほしい」という要望があった旨も報告され、このフォーラムの開催が不定期であり、今後どのような位置付けで開催されるべきなのか明確ではないことが課題であり、本委員会として体系的な企画となるよう検討しつつ、第54回学術集会においても可能であれば機会を設けていく方針である旨、報告されました。
  • 倫理・利益相反委員会より、日本医学会利益相反委員会より論文投稿におけるCOI 手続きの簡略化についての案内があり、日本医学会のガイドラインでは、筆頭著者が全共著者のCOI 申告を集めて投稿時に提出するということを推奨しているが、これが責任著者の負担になっているため「編集者は電子的手法など著者の負担を考慮したCOI 申告書の回収方法を提案するべきである」と改定案が出されている旨、報告されました。

 

持ち回り理事会記録 

2024年12月2日~2025年4月22日に、以下のとおり2回開催されました。 

  1. 2025年度第1回理事会議事録(案)の承認の件
    2024年12月16日に審議をし、同月27日に承認されました。
  2. 2025年度(前期)Tadamitsu Kishimoto International Travel Award 合格者の承認の件
    2025年3月21日に審議をし、同月26日に承認されました。

 

2.学術集会について

第54回日本免疫学会学術集会は、2025年12月10日(水)から12日(金)まで、河本宏学術集会長のもとアクリエひめじ(兵庫県)で開催されます。また、第55回日本免疫学会学術集会は、2026年11月17日(火)から19日(木)まで、竹田潔学術集会長のもと大阪国際会議場(大阪府)で開催される予定です。 

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 寺尾 知可史 氏: 令和6年日本学術振興会賞
  • 椛島 健治 氏:  令和6年持田記念学術賞
  • 松島 綱治 氏:  第7回日本医療開発大賞 内閣総理大臣賞
  • 冨樫 庸介 氏:  第7回日本医療開発大賞 AMED理事長賞
  • 藤本 康介 氏:  第7回日本医療開発大賞 AMED理事長賞
  • 増田 隆博 氏:  第7回日本医療開発大賞 AMED理事長賞

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。 

会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責:総務委員会委員長:安友康二、副委員長:堀 昌平