2025年10月1日(水)の会務報告

1.理事会だより

 2025年度第3回理事会が2025年9月12日(金)にZoomミーティングにて開催され、2025年9月18日のメールによる持ち回り理事会にて、以下のとおり9月29日に承認されました。

 

議案として

  1. 第1号議案~第6号議案
    日本免疫学会の新役員(2027年1月1日~)等の候補者がノミネートされました。
    次期理事長候補者は大野博司氏、高柳広氏、竹内理氏(五十音順)の3名が推薦されました。
    理事長は会員の皆様の直接投票によって決定されます。
    理事候補者14名、監事候補者3名、第57回学術集会(2028年開催)会長候補者3名、評議員候補者149名も選出されました。
    また、2027年1月1日から任期の始まる各種委員会(賞等選考委員会、選挙管理委員会)の新委員が承認されました。
  2. 第7号議案
    日本免疫学会賞・ヒト免疫研究賞・女性免疫研究者賞・研究奨励賞の受賞者について
    第28回 日本免疫学会賞は、山本雅裕 氏 (大阪大学)「病原体感染やがん化による非自己化細胞と免疫系との相互作用解析」に決定しました。
    第12回 日本免疫学会ヒト免疫研究賞は、植松智 氏 (大阪公立大学)「腸内共生病原菌を標的としたヒト腸管免疫関連疾患の治療法の開発」に決定しました。
    第12回 日本免疫学会女性免疫研究者賞は、幸谷愛 氏 (大阪大学)「ヒト免疫細胞を微小環境に有する腫瘍モデルを用いたヒトがん免疫制御」に決定しました。
    第20回 日本免疫学会研究奨励賞は、以下の5氏に決定しました。(五十音順)
    植木紘史 氏 (国立国際医療研究所)「ウイルス感染症における免疫細胞応答の生体イメージング解析」
    浦木隆太 氏 (東京大学)「RNA ウイルスの病態理解並びに、新規予防法の開発」
    津久井達哉 氏 (カリフォルニア大学)「炎症・線維化における多様な線維芽細胞サブセットが果たす役割の解析」
    友藤嘉彦 氏 (ハーバード大学)「大規模ヒトオミクスデータ解析技術の開発および自己免疫疾患への応用」
  3. 第8号議案
    竹田理事長より、2025年度(後期分)Tadamitsu Kishimoto International Travel Award 合格者の承認の件について、資料をもとに合格者選考に至る経緯と、その結果についての説明がなされ、承認されました。
  4. 第9号議案
    JSI-JSA Joint Session実施細則の件について、事務局より、3年ごとに実施細則の内容について見直しをする取り決めがあり、今回は変更がない旨、説明がなされ、竹田理事長が出席者の意見を徴したところ、JSI-JSA Joint Session実施細則(55回、56回、57回の3年分)は出席理事に異議なく承認されました。
  5. 第10号議案
    学会事務局職員の給与及び2025年12月分賞与が承認されました。
  6. その他以下の件について、審議しました。
  • 評議員申請用紙、評議員内規、議事録の英語化について
    竹田理事長より、標記議案について、「評議員新規立候補申請書は日英両方で作成する」こととし、同時に、評議員の募集要項(英語)に「評議員会は日本語で開催します。」の但し書きを追加する旨を提案され、出席理事に異議なく承認され、後日持ち回り理事会に諮ることとしました。

また、報告として

  1. 持ち回り理事会にて承認された前回理事会議事録及びその他の持ち回り理事会審議結果の確認がなされました。
  2. 第52回(2024年1月)日本免疫学会学術集会報告書(決算やり直し)の件について、事務局より決算やり直しを行った経緯の説明がなされ、収支結果として出展企業の米国ナノストリング社の未収入金は「貸倒償却」として処理のうえ口座を解約する旨、報告されました。
  3. 第54回日本免疫学会学術集会の河本宏学術集会長より、学術集会の会期及び会場を含め開催概要の報告がなされました。また、プログラム計画ではFritz Melchers先生ご逝去の追悼企画を開催し、EMBOポスター賞も昨年と同様に実施する旨も報告されました。今後は、会員懇親会の詳細について計画を進めていく旨、報告されました。
  4. 第55回日本免疫学会学術集会の竹田潔学術集会長より、学術集会の会期及び会場を含め開催概要の報告がなされました。また、実行委員会メンバーの決定、現時点でのプログラム計画、参加者数減少に伴い国際シンポジウムの数を12に減らして準備を進めていく旨についても報告されました。
  5. 安友総務委員長より、日本ベクトンディッキンソン株式会社との共同企画である、「2025年 若手免疫学研究推進事業」の、以下3名(五十音順)の採択決定に至る経緯の報告がなされました。
    小原乃也 氏(京都大学白眉センター兼医生物学研究所)
    「抗原提示細胞として“真に機能的な“単球由来樹状細胞の生体における意義の解明」
    小西義延 氏(京都大学医学部附属病院 血液内科 特定病院)
    「フロー定量Mitophagyスコアを統合した骨髄腫進行予測モデル構築」
    藤井健太郎 氏(医薬基盤・健康・栄養研究所創薬イメージングプロジェクト)
    「血球貪食症候群における生細胞貪食メカニズムとその病理的意義の解明」
  6. 安友総務委員長より、トミーデジタルバイオロジー株式会社との共同企画である、「2025年 若手女性研究者研究支援事業」の、以下2名(五十音順)の採択決定に至る経緯の報告がなされました。
    猪頭英里 氏(大阪大学大学院 医学系研究科 免疫制御学)
    「腸内微生物由来代謝物によるG タンパク質共役型受容体活性化を介した腸管恒常性維持機構の解明」
    橋本恭子 氏(東京大学大学院 医学系研究科 免疫学教室)
    「骨転移巣特異的マクロファージによる免疫抑制機構の解明」
  7. 事務局より、2026年度については功労会員候補者に該当する会員がいない旨、報告されました。
  8. 竹田理事長より、 IMS-JSI International Symposium on Immunology今後の方針について、IMS-JSI国際シンポジウムは今年度で終了することとし、今後、日本免疫学会学術集会の国際シンポジウムの一つをIMSとの合同開催枠とすることで理化学研究所との合意がなされ、来年の第55回学術集会から実施する方向で現在調整を進めている旨、報告されました。今後シンポジウム枠の一つは理化学研究所とのジョイント(シンポジストの旅費は理化学研究所が負担)となり、来年の第1回は、オーガナイザー:天谷雅行先生(IMS)、松岡悠美先生(JSI)「皮膚免疫」を予定している旨も報告されました。
  9. 安友総務委員長より、「 第4回日本医学会連合基礎部会Rising Starリトリート(2025年5月29~30日)」が開催され、本学会からは2024年研究奨励賞受賞者5名中の3名が参加した旨、報告されました。
  10. 安友総務委員長より、 資料をもとにInt. Immunol. 誌編集の現状について説明がなされ、8月に配信されたNews Letterの紹介がなされました。
  11. 竹田理事長より、2026年度の第1回理事会は現地(アクリエひめじ)開催、評議員会・通常総会についてはオンライン開催とすることが決定し、以下の日程で開催することが決定した旨、報告されました。
    2026年度 評議員会・通常総会 (Web合同開催) 2025年12月22日(月) 14:00~15:00
  12. 各種委員会報告
    ・国際交流委員会より、IUIS報告として、IUIS2022025が2025年8月17日~22日オーストリアウィーンで開催され、8 月18 日のIUIS General Assembly 及びIUIS Council Meetingにて、本学会からは茂呂和世委員がIUISCouncil member に選ばれた旨、報告されました。次回のIUIS2028はカナダのトロントで開催予定であり、IUIS2031の開催地としてFIMSA 地域からシンガポールと韓国とオーストラリアが立候補しており、年内に決定予定である旨も報告されました。FIMSA報告として、IUIS2025 の際にFIMSA Council Meetingで、Qatar Allergy and Immunology Society(QAIS)の代表が新たに参加した旨、報告され、FIMSA Training Course 2026はオーストラリアのブリスベンで2026年8月27日~30日 に開催予定、FIMSA Congress-2027はインドのニューデリーで2027年10月11日~15日に開催予定であり、FIMSA Advanced Immunology の開催に中国が立候補した旨も報告されました。また、IUIS EDU Committee がカンボジアで2025 年11 月23日~29 日にImmuno-Cambodia:Immune responses to arbovirus infections from a One Health perspective というEducation Course を開催予定である旨、報告されました。ドイツ免疫学会との報告として、JSI-DGfI Joint Webinar Seriesをこれまで17回開催しており、次回は2025年9月17日に開催し、日本からは冨樫庸介先生が登壇予定である旨、報告されました。また、オンサイトでの日独免疫ワークショップの開催が固まりつつあり、ドイツで2026年9月18日~22日に開催予定である旨も報告されました。日仏免疫の報告として、フランスで対面による日仏免疫シンポジウムを開催したいとの申し出があり、現在は日程などに関し相談を行っている旨、報告されました。日中韓の報告として、6th CSI/JSI/KAI Joint Symposium on Immunology は、2026 年3 月12 日~3 月14日に韓国のソウルで開催され、10 名ずつのPI と、大体同数の若手研究者を派遣する予定である旨、また、同シンポジウムに次回はシンガポールも参加予定となった旨も報告されました。
    ・岸本忠三・若手研究者育成事業推進委員会より、「きぼう」プロジェクトの研究発表会を「採択者同士の横の繋がり」を広げるとともに、岸本先生との交流の機会を設けて今後の研究活動の刺激となるよう、研究発表会を対面で2日間開催し、1日目の夜には懇親会を開く計画をしている旨、報告されました。また、2026年度「きぼう」プロジェクト免疫学博士課程学生支援の募集予定や周知のお願い、並びに採択者の男女差の偏りを無くしていくために選抜方法を変更する旨も報告されました。
    ・教育推進委員会より、教育推進委員会構成員について鍔田武志委員、茂呂和世委員の退任に伴い、教育推進委員の選出を進める旨、報告され、日独若手交換制度の業務を国際交流委員会に移管し、引き続き茂呂委員が対応をする旨も報告されました。また、免疫サマースクールin米子が、常世田好司委員をオーガナイザー代表として、米子コンベンションセンターにてオンサイト開催され、参加者から大変高評価を得た旨が報告され、来年度のサマースクールについては渡会浩志委員をオーガナイザー代表として、金沢での開催を計画中である旨も報告されました。
    ・高校生物教育・教科書検討実行委員会より、学術会議の報告書作成と生科連の用語解説集作成の進行状況について報告されました。また、多くの学会では学会独自の用語集をHPへ掲載しており、本学会でも取り入れるかどうか議論を進めている旨も報告されました。
    ・広報委員会より、ニュースレターの編集状況、およびホームページの活動の報告、バナー広告申込状況について報告されました。また、IUISよりニュースレターへのTopic追加のオファーがあったため、既に演題登録は締め切られているが、まだ参加登録が可能な12月の第54回学術集会を日本免疫学会からのTopicとして、学術集会会長の河本宏氏のメッセージを抜粋する形で投稿することが確認され、了承されました。
    ・科学コミュニケーション委員会より、実行委員長が倉島洋介先生で現地開催となった免疫ふしぎ未来2025の実施報告がなされました。また、今年は新たな試みとして実験ブースを増やし、高岡晃教先生を筆頭にまもるんジャーの劇を開催した結果、イベント後に実施したアンケートでは、97.6%の参加者が「免疫への関心が高まった」と回答、来場者の約7 割が初来場であり、アウトリーチ活動として十分な効果があり盛会裡に終えた旨も報告され、今後はオンデマンド配信の許可をいただいたショートトークの先生を対象に配信を進めていく旨、報告されました。

持ち回り理事会記録 

2025年4月22日~2025年9月12日に以下の2回が開催されました。

  1. 2025年度第2回理事会議事録(案)等の承認の件
    2025年4月25日に審議をし、5月8日に承認されました。
  2. 対外委員(日本医学会評議員等)の承認について
    2025年7月30日に審議をし、8月5日に承認されました。
2.学術集会について

第54回日本免疫学会学術集会は、2025年12月10日(水)から12日(金)まで、河本宏会長のもとアクリエひめじ(兵庫県)で開催されます。また、第55回日本免疫学会学術集会は、2026年11月17日(火)から19日(木)まで、竹田潔会長のもとで、大阪国際会議場(大阪府)で開催される予定です。 

3.会員の叙勲、受賞のお知らせ
  • 黒崎知博 氏: 第68回野口英世記念医学賞

(叙勲、受賞された方は事務局info@meneki.or.jpへご一報ください。)

4.ホームページ活用のお願い

日本免疫学会では、ホームページに有用な情報をより迅速に掲載し、会員のためのサービスの向上、会員相互の交流(人材募集の掲載)、研究推進などのツールとして活用していただくことを願っております。会員みなさまのより積極的な利用をお願いいたします。

 

(事務局info@meneki.or.jpへご連絡ください。)

 

文責: 総務委員会 委員長;安友康二、 副委員長;堀 昌平