日本免疫学会概要
理事長メッセージ
新理事長就任にあたって
2023年1月1日より、前理事長、小安重夫先生の後を受けて日本免疫学会理事長を拝命いたしました。総務委員長の山崎晶先生、副委員長、安友康二先生、財務委員長の岡田峰陽先生、副委員長、渋谷和子先生と一緒に、これから2年間にわたり執行部として日本免疫学会の運営に携わらせていただきます。
2021年は日本免疫学会のネクスト50年の始まりの年でした。また、暗示的と感じておりますが、2020,2021年は、2019年に発生したCOVID-19の猛威に見舞われた年でした。今からか考えてみますと、COVID-19は私たちに多くのことを教えてくれているように思います。先ずポジティブな面では、だれが、こんなに素早い効果的ワクチンの開発を予測したでしょうか?やはり、免疫学・ワクチン学は急速に進歩していることをあらためて示しましたし、これらの学問の重要性を再認識させてくれたと思います。一方、日本免疫学会として、COVID-19対策に十分貢献できたのか、又、COVID-19を奇貨として、今後の日本における免疫学の発展につなげられたのか、という大きな反省点があると思っております。後者に関しては、既に小安前理事長のもと理事会で議論されていますし、それらを具現化していくことが、私の任期における大切な責務の一つと感じております。
私は、次期理事長選挙抱負を述べる際に3つのポイント 1,関連学会との連携。2,国際化、3,若手育成・エンカレッジメントと3つの点を述べさせてもらいましたし、この3つの点の重要性は多少のニュアンスの違いはあるにせよ、会員の方々の共通認識であると思います。2年という限られた年限ではありますが、これらの課題をひとつひとつ会員の皆様と一緒に解決していく所存です。
過去50年、日本免疫学会会員の研究者らが作った輝かしい活動・成果に心からの敬意を払い、今後とも免疫学研究者が輝き続けるための研究環境作りに学会としてチャレンジをし、日本の免疫学の発展に微力ではありますが鋭意努力してまいります。引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
特定非営利活動法人 日本免疫学会
理事長 黒崎 知博
KUROSAKI Tomohiro
大阪大学 免疫フロンティア研究センター
理化学研究所 生命医科学研究センター