若手免疫学研究推進事業

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歴代採択者

2023年

髙橋 大輔小腸パイエル板の濾胞性ヘルパーT 細胞分化誘導を促進する腸内細菌と食事成分の同定

(慶應義塾大学薬学部生化学講座)

 

竹内理氏は、Toll-like receptorやRIG-I-like receptor等のパターン認識受容体による病原体認識とシグナル伝達経路の解明で、数多くの世界的な成果をあげてきた。また、RNA分解酵素Regnase-1に代表される転写後制御が、免疫応答の適正化に必要不可欠であることを世界に先駆けて解明し、これによって独創性の高い新たな研究分野を開拓した。その後も、ヒトHIV-1 RNAを分解する新規分子N4BP1の同定、ヒト潰瘍性大腸炎上皮におけるRegnase-1リン酸化配列の変異など、転写後制御研究を推進・発展させている。竹内氏は、炎症性疾患や感染症における転写後制御機構の解明ならびに制御法の開発を目指しており、今後の展開が大いに期待できる。

田中 努「Kras 変異肺がんにおける MHC class I 発現低下と浸潤免疫細胞の役割」

(北海道大学大学院医学研究院免疫学教室)

 

中村 有孝「パイエル板SED領域の網羅的免疫細胞解析」

(和歌山県立医科大学・薬学部 病態生理学研究室)

 

長谷耕二氏は、腸管免疫制御の研究を一貫して進め、数多くの画期的な成果をあげてきた。まず、パイエル板に存在するM細胞の特異的マーカーを同定しその機能を解明するとともに、大腸の制御性T細胞はUhrf1によるDNAメチル化の維持によりその機能と増殖が制御されていることを見出した。続いて、絶食時にはパイエル板のナイーブB細胞は骨髄に退避するが食事再摂取後には速やかにパイエル板に帰巣するという、栄養シグナルと腸管免疫応答の制御機構を明らかにした。さらに、母胎腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が胎児に移行して生後の肥満感受性に影響を与えることを見出した。以上のように、長谷氏の研究は、腸管免疫系の制御に関する分子的な裏付けを明らかにしてきたという点に加えて、これまで想定されていなかった腸管免疫系による胎児の疾患感受性の制御、および腸管と骨髄の臓器連関について明らかにしたところが特筆に値し、今後のさらなる研究の拡がりが大いに期待される。

2022年

小泉 真一抗ウイルス免疫応答を制御する線維芽細胞サブセットの同定

(九州大学 生体防御医学研究所)

 

竹内理氏は、Toll-like receptorやRIG-I-like receptor等のパターン認識受容体による病原体認識とシグナル伝達経路の解明で、数多くの世界的な成果をあげてきた。また、RNA分解酵素Regnase-1に代表される転写後制御が、免疫応答の適正化に必要不可欠であることを世界に先駆けて解明し、これによって独創性の高い新たな研究分野を開拓した。その後も、ヒトHIV-1 RNAを分解する新規分子N4BP1の同定、ヒト潰瘍性大腸炎上皮におけるRegnase-1リン酸化配列の変異など、転写後制御研究を推進・発展させている。竹内氏は、炎症性疾患や感染症における転写後制御機構の解明ならびに制御法の開発を目指しており、今後の展開が大いに期待できる。

宮島 倫生「腸内細菌および免疫系が脳発生・脳発達に及ぼす影響の解明」

(慶應義塾大学医学部 解剖学教室)

 

森 大輝「濾胞性ヘルパーT 細胞による胚中心維持・収束の分子基盤の解明」

(大阪大学 感染症総合教育研究拠点)

 

長谷耕二氏は、腸管免疫制御の研究を一貫して進め、数多くの画期的な成果をあげてきた。まず、パイエル板に存在するM細胞の特異的マーカーを同定しその機能を解明するとともに、大腸の制御性T細胞はUhrf1によるDNAメチル化の維持によりその機能と増殖が制御されていることを見出した。続いて、絶食時にはパイエル板のナイーブB細胞は骨髄に退避するが食事再摂取後には速やかにパイエル板に帰巣するという、栄養シグナルと腸管免疫応答の制御機構を明らかにした。さらに、母胎腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が胎児に移行して生後の肥満感受性に影響を与えることを見出した。以上のように、長谷氏の研究は、腸管免疫系の制御に関する分子的な裏付けを明らかにしてきたという点に加えて、これまで想定されていなかった腸管免疫系による胎児の疾患感受性の制御、および腸管と骨髄の臓器連関について明らかにしたところが特筆に値し、今後のさらなる研究の拡がりが大いに期待される。

2021年

遠藤 裕介脂肪酸代謝を基軸としたマルチパラメーター解析によるヒト記憶 T 前駆細胞の同定

(公益財団法人かずさDNA研究所先端研究開発部オミックス医科学研究室)

 

竹内理氏は、Toll-like receptorやRIG-I-like receptor等のパターン認識受容体による病原体認識とシグナル伝達経路の解明で、数多くの世界的な成果をあげてきた。また、RNA分解酵素Regnase-1に代表される転写後制御が、免疫応答の適正化に必要不可欠であることを世界に先駆けて解明し、これによって独創性の高い新たな研究分野を開拓した。その後も、ヒトHIV-1 RNAを分解する新規分子N4BP1の同定、ヒト潰瘍性大腸炎上皮におけるRegnase-1リン酸化配列の変異など、転写後制御研究を推進・発展させている。竹内氏は、炎症性疾患や感染症における転写後制御機構の解明ならびに制御法の開発を目指しており、今後の展開が大いに期待できる。

冨樫 庸介「腫瘍浸潤 PD-1 陽性制御性 T 細胞並びにネオ抗原特異的 T 細胞のバイオマーカー・治療標的への応用」

(岡山大学学術研究院医歯薬学域  腫瘍微小環境学分野)

 

本村 泰隆「ILC2 によるアレルギー体質形成機序の解明」

(大阪大学大学院医学系研究科 生体防御学)

 

長谷耕二氏は、腸管免疫制御の研究を一貫して進め、数多くの画期的な成果をあげてきた。まず、パイエル板に存在するM細胞の特異的マーカーを同定しその機能を解明するとともに、大腸の制御性T細胞はUhrf1によるDNAメチル化の維持によりその機能と増殖が制御されていることを見出した。続いて、絶食時にはパイエル板のナイーブB細胞は骨髄に退避するが食事再摂取後には速やかにパイエル板に帰巣するという、栄養シグナルと腸管免疫応答の制御機構を明らかにした。さらに、母胎腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が胎児に移行して生後の肥満感受性に影響を与えることを見出した。以上のように、長谷氏の研究は、腸管免疫系の制御に関する分子的な裏付けを明らかにしてきたという点に加えて、これまで想定されていなかった腸管免疫系による胎児の疾患感受性の制御、および腸管と骨髄の臓器連関について明らかにしたところが特筆に値し、今後のさらなる研究の拡がりが大いに期待される。

2020年

伊藤 美菜子脳発達期・脳病態時における脳内免疫細胞の動態解明」

(九州大学 生体防御医学研究所 アレルギー防御学分野)

 

竹内理氏は、Toll-like receptorやRIG-I-like receptor等のパターン認識受容体による病原体認識とシグナル伝達経路の解明で、数多くの世界的な成果をあげてきた。また、RNA分解酵素Regnase-1に代表される転写後制御が、免疫応答の適正化に必要不可欠であることを世界に先駆けて解明し、これによって独創性の高い新たな研究分野を開拓した。その後も、ヒトHIV-1 RNAを分解する新規分子N4BP1の同定、ヒト潰瘍性大腸炎上皮におけるRegnase-1リン酸化配列の変異など、転写後制御研究を推進・発展させている。竹内氏は、炎症性疾患や感染症における転写後制御機構の解明ならびに制御法の開発を目指しており、今後の展開が大いに期待できる。

鍋倉 宰「ナチュラルキラー細胞の適応免疫特性獲得の制御機構の研究」

(筑波大学免疫学)

 

三宅 健介「好塩基球由来IL-4の慢性皮膚アレルギー炎症制御機構の解明」

(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 免疫アレルギー学分野)

 

長谷耕二氏は、腸管免疫制御の研究を一貫して進め、数多くの画期的な成果をあげてきた。まず、パイエル板に存在するM細胞の特異的マーカーを同定しその機能を解明するとともに、大腸の制御性T細胞はUhrf1によるDNAメチル化の維持によりその機能と増殖が制御されていることを見出した。続いて、絶食時にはパイエル板のナイーブB細胞は骨髄に退避するが食事再摂取後には速やかにパイエル板に帰巣するという、栄養シグナルと腸管免疫応答の制御機構を明らかにした。さらに、母胎腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が胎児に移行して生後の肥満感受性に影響を与えることを見出した。以上のように、長谷氏の研究は、腸管免疫系の制御に関する分子的な裏付けを明らかにしてきたという点に加えて、これまで想定されていなかった腸管免疫系による胎児の疾患感受性の制御、および腸管と骨髄の臓器連関について明らかにしたところが特筆に値し、今後のさらなる研究の拡がりが大いに期待される。

2019年

籠谷 勇紀ヒトにおける疲弊T細胞の分化状態を識別する細胞表面抗原プロファイルの網羅的探索」

(愛知県がんセンター研究所 腫瘍免疫応答研究分野)

 

竹内理氏は、Toll-like receptorやRIG-I-like receptor等のパターン認識受容体による病原体認識とシグナル伝達経路の解明で、数多くの世界的な成果をあげてきた。また、RNA分解酵素Regnase-1に代表される転写後制御が、免疫応答の適正化に必要不可欠であることを世界に先駆けて解明し、これによって独創性の高い新たな研究分野を開拓した。その後も、ヒトHIV-1 RNAを分解する新規分子N4BP1の同定、ヒト潰瘍性大腸炎上皮におけるRegnase-1リン酸化配列の変異など、転写後制御研究を推進・発展させている。竹内氏は、炎症性疾患や感染症における転写後制御機構の解明ならびに制御法の開発を目指しており、今後の展開が大いに期待できる。

河部 剛史「新規自己反応性T細胞サブセット「MP細胞」の分化機構ならびにその免疫学的意義の解明」

(東北大学大学院 医学系研究科 免疫学分野)

 

七野 成之「In vivo spatial transcriptomics によるがん浸潤過程でのCD8+T細胞機能およびレパトワ変容の解明」

(東京理科大学 生命医科学研究所 炎症・免疫難病制御部門)

 

長谷耕二氏は、腸管免疫制御の研究を一貫して進め、数多くの画期的な成果をあげてきた。まず、パイエル板に存在するM細胞の特異的マーカーを同定しその機能を解明するとともに、大腸の制御性T細胞はUhrf1によるDNAメチル化の維持によりその機能と増殖が制御されていることを見出した。続いて、絶食時にはパイエル板のナイーブB細胞は骨髄に退避するが食事再摂取後には速やかにパイエル板に帰巣するという、栄養シグナルと腸管免疫応答の制御機構を明らかにした。さらに、母胎腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が胎児に移行して生後の肥満感受性に影響を与えることを見出した。以上のように、長谷氏の研究は、腸管免疫系の制御に関する分子的な裏付けを明らかにしてきたという点に加えて、これまで想定されていなかった腸管免疫系による胎児の疾患感受性の制御、および腸管と骨髄の臓器連関について明らかにしたところが特筆に値し、今後のさらなる研究の拡がりが大いに期待される。

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